サヨ

ボーンズ アンド オールのサヨのレビュー・感想・評価

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
4.2

映画を見終わっても、この感情に適切な言葉が見つからずただ美しく悲しい。カニバリズムの描写は確かに気持ち悪くてグロいけれど、その人たちにとっては抑えきれない原始的な欲求であるという比喩の描写としてはピカイチだった気がする。人としての魅惑を持つマレンとリーは人間を狩る肉食獣のような残忍さや獰猛さを兼ね備えているのに、感情の機微や弱さ、繊細な部分を持ち合わせていてヴィランには成りきれない人間のどうしようもない生き様が息苦しかった。ルカはティモシーの魅力を引き出すのが世界一上手い。
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