ずけし67

オオカミ狩りのずけし67のレビュー・感想・評価

オオカミ狩り(2022年製作の映画)
3.9
お話はB級ながら、血の質と量はA級の韓国バイオレンス映画でした。

フィリピンから韓国へ凶悪犯罪者たちを輸送する貨物船フロンティア・タイタン号。
洋上の閉鎖空間で繰り広げられる、警察 vs 犯罪者 vs ○○ 、三つ巴のバイオレンス劇。

ぶん殴って吹っ飛ばす、ナイフで喉をカッ切る、首や心臓をメッタ刺す、ハンマーでぶっ潰す、さらに踏んづける、などなどバイオレンス描写のオンパレードで、傷口から鼻から口から、ダラダラ、ドロドロ、ピューピューと吹き出る血の量ハンパない。
もうね、最初から最後まで血でスクリーンが真っ赤っ赤、最近でいうとあの『哭悲』を上回るくらいの血量でしたね。

ただ、人体破壊描写の過激さという点では意外と控えめで、内臓デロリンチョとか首チョンパはないし、頭部破壊もあるっちゃああるけど描写は控えめ、とにかくバトルバイオレンス劇がひたすら続くという感じで、いわゆるスプラッタなグロ描写やエグい人体破壊描写を期待する人にはちょっと物足りないかもしれません。(←マヒしてる?自分)

登場人物が多く、ひたすら人が殺し殺される展開で、この人が主役かな、あの人は殺されないだろう、なんて思ってた人が呆気なく殺されていくという予想が裏切られる展開は楽しめた一方で、話の本質が実はそっち系で、ストーリーが安直というか深みが感じられなかった点はちょっと残念だったかな。

そんな感じで、ストーリーやドラマ性には特に期待しないけど、とにかくバイオレンス劇と吹き出る血を大量に浴びたいという人にはお勧めの作品ではないかと思いました。

【余談1】
「シュジュッチュセイコウシマシタ」←「手術成功しました」
日本語変すぎてワロタ。
そろそろ日本人役は日本人にやらせて欲しいのでありました。

【余談2】
過激なバイオレンス作品にも関わらず、女性客が多かったが意外だったのですが、もしかして彼女らは韓国イケメン俳優がお目当てだったのだろうか。
血まみれのイケメンたち…どんな心境で見守ったのだろうか?
満喫出来てたら良いのだけど(←いらん世話?)
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