往年のOVA（オリジナル・ビデオ・アニメの略。テレビ放映ではなくビデオソフト向けにつくられたアニメって、注が必要かな、やっぱ）がDMM TVに結構あって、その中から永井豪原作の｢バイオレンス・ジャック｣の一編をセレクト。

舞台は関東地獄地震で壊滅し、無法地帯と化した関東地方。鎧に身を包んだ巨漢スラムキング（幼少時より異常に筋肉が発達。自らの内臓などを押し潰してしまうのを避けるため、外に力を向けるべく鎧を常に着けているという設定）の支配確立に抗う人々の前に

｢筋肉はゴリラ！牙は狼！燃える瞳は原始の炎！｣

まるで鉈のような巨大なジャックナイフを振りかざすバイオレンスジャックが姿を現す。スラムキングや配下との闘いがその地の人々にも惨劇をもたらすというとのが原作の基本的なストーリーライン。

本作では地震勃発の原因を彗星落下に伴い、世界各地に隕石が落下と改変。

冒頭でスラムキングとジャックの対決、生死不明のジャック追跡を大幹部のハーレムボンバーが命じられる。

原作の特徴の一つがスターシステムでこれまでの永井豪作品の数々からのキャラクターが登場。｢ドロロンえん魔くん｣、｢ズバ蛮｣のジャックの敵役としての登場ばかりか、｢デビルマン｣のヒロイン美樹、友人の飛鳥了が四肢を切断され、スラムキングに飼われる人犬として登場したのが最大の衝撃（そして、ラストで明かされたジャックの正体がそれを上回った）。個人的には｢マジンガーZ｣を登場させるにあたって機械道空手の盲目の黒人空手家ジム・マジンガが少年・兜甲児を肩車して戦うというアレンジが素晴らしすぎて吹いた。

と、原作を綴りだすと長くなるので話を戻すと、ハーレムボンバー、ジャック並みの巨漢ではあれど、配下共々、本作のオリジナルキャラで結果としてはジャック相手に善戦してるけど印象薄い。名前はインパクトあるけど(爆)。

両親を亡くして恋人の噂を求めて関東を旅するヒロインがこの配下の鞭使い女に捕まり、鞭女直々の性奴隷調教を受けそうになるも、ボンバーの親衛隊長ケンこそ恋人の今の姿と判明。ジャックがこの地に現れて配下たちと闘いを繰り広げるなか、共々逃げ出そうとする。このヒロインや同様に捕まって売り飛ばされる前にひどい目に遭ってる女性キャラたちのデザインが永井豪テイストではなく(重爆)。

地震後の積み重ねられた白骨の山を崩してジャックが姿を現したり、ザコは軽く頭ひねって生首放り出したり、ジャックナイフで頭頂から貫通させたりとエログロ有りつつ、なんか大味な印象でした。

バイオレンスジャックOVA1作目。ジャックは作品によって石塚運昇や小林清志なとも演じてるが、今作は玄田哲章。正直一番合ってない（笑）玄田は結構地声は高いんだよね。

冒頭、関東地獄地震が彗星の墜落により起きたというオリジナル設定から始まる。スラムキングもチョイとだけ出る。

無法地帯となった日本で、女を拐い性奴隷として売るスラムキングの部下をジャックが叩き潰すという内容だ。
まぁ、ストーリーはそもそも無い。ジャックには目的が有るのか無いのか不明だもんな。
やはりセクシャルな描写の多さが特徴だ。だがキャラクターデザインに永井豪らしさは微塵もない。時代もあり、なんかレイズナーとかのキャラみたいだ。バイオレンス描写は正直普通かなぁ。

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DVD購入。
オリジナル展開のバイオレンスジャック。