ユーモレスクを配信している動画配信サービス

『ユーモレスク』の
動画配信サービス情報をご紹介!視聴する方法はある?

ユーモレスク
動画配信は2026年7月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次

ユーモレスクが配信されているサービス一覧

『ユーモレスク』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
代わりに似ている作品として1件の配信作品が見つかりました。

ユーモレスクが配信されていないサービス一覧

Prime Video
U-NEXT
DMM TV
FOD
TELASA
Lemino
ABEMA
Hulu
Netflix
WOWOWオンデマンド
アニメタイムズ
Roadstead
J:COM STREAM
TSUTAYA DISCAS
music.jp

『ユーモレスク』に投稿された感想・評価

1.5
【他人ごと家族】

IFF2022『東アジア・エクスペリメンタル・コンペティション5』上映にて。作品ページが出来たのを知ったので、追っかけでメモ的に投稿。

時間が経ちましたが、このプログラム4本中、いちばん心に残り…というか、刷り込まれました。46分の作品で、体感的にはそのうち40分くらいが退屈で、拷問のようでした。あとは眠気との闘い。

ひと気のない草地の、古い一軒家で暮らす母子。湖で汲んだ水を家内制手工業にて浄化し、それと物々交換で生活する。父は、いない。…そんな日常が、ダラダラと描かれています。

クレジットで予想したが、母子は実際に、監督の妻子だそうだ。監督コメントでは、

“ホームムービー撮影を映画制作の手法として変換、拡張してフィクショナルな世界を作りました。映画内のシーンの多くは現実の彼らの姿からインスピレーションを受けたものです。 目の前にある小さな物語と遠くの大きな物語、そしてもうここにはない物語。虚構と現実におけるそれらの同化を試みた作品です。”

…だそうだが、手法について意図はわかりました。問題は、退屈なことです。

幼い子供はカメラに慣れたら、好き勝手なコトを始めるから自然といえば自然で、見ていて嫌味は感じない。

問題は母ちゃんのほう。個人的には、見ため“寡黙な林真理子”でしたが、単調な生活描写を眺めていても、魅力が不明で興味を持てない。美女でも神秘的でもないし、どんな性格かもわからないし、そのへんのオバチャンを、遠くから風景の如く眺めているのと変わらない。

…どうしろと?

これなら、現実に魅力あって面白いオバチャンが周囲に居るので、ソチラと直に交流したほうが、わざわざ映画なんか見んでも人生楽しい。

ところが本作、東アジア・エクスペリメンタル・コンペティションの大賞に決定したそうです!

おめでたいコトだとは思います。最終審査員からは「作中に示される父の不在と、カメラを通じて仄めかされる父である撮影者とその子どもである被写体という対照が、喪失と親密さというアンビバレントな感情を想起させ、希望、不安、といった過去、現在、未来への間(あわい)へ私たちを包み込む、見事な美しい映画の冒険」と評されたそうな。

とすると真っ先に反論したいのは、母ちゃんが独り、ふと泣き出すシーンについて。ココ、めっちゃワザとらしく感じたのですが、泣き出すワケは想像するしかないとしても、物語上からはその涙成分に、“父不在”が含まれると考えるのが妥当でしょう。

…でも、カメラの向こうに父ちゃん、いるじゃん!

私は本作、現実と虚構を地続きで見せる場合の、悪い例だろうと思いました。

“寡黙な林真理子”というのは、それだけで充分、フィクショナルですが!

ユーモレスクの語源である、ユーモアでくるんでくれたら、ゼンゼン違っただろうなあ…とも思ったコトでした。

<2022.10.15記>
「実験映画を観る会 番外編+」にて、初来訪となる下高井戸シネマで劇場鑑賞。
実験映画作家として国内外で高い評価を受ける磯部真也監督作で、本作以外にも歴代の短編含む計6作品を鑑賞。

ぶっちゃけこの「ユーモレスク」についてはかなり厳しい。
40分強というそこそこの尺なのだが、展開があまりにスローすぎる。というより、中盤に謎の男が来訪する以外、ほぼ展開らしい展開が存在しない。世界観も美しくはあるのだが、独特というほどではなくただ自然豊かな風景というだけで新鮮味も薄く感じる。
家族、労働、出会いという人間の営みを極度に抽象化する試みなのか?とも思えるのだが、自宅には結婚式っぽいものなど過去の写真があったり、背景に風力発電所が映ったり実は現実と地続きなんじゃないかという点も。であれば、そこらから無限に採れて素人でも濾過できる水資源と、肉や納豆などの貴重な食料のトレードは割に合わなすぎでは?とか色々気になってしまう。

監督本人としては、妻や息子を主演とし、劇映画でありながらホームムービーにも非常に近いという点に面白さを感じたとのこと。ただ、その面白さが彼のことを知らない初見の観客にも伝わるかというと難しい部分だと思う。

後半に出てくる海岸のシーンは素晴らしかった。“この世の果て”感がある日本映画特有の水平線と、淡いエメラルドグリーンの空が非常に美しい。
また木の周り一面に広がる草原を俯瞰で捉えたカットだったり、草原を駆け巡る息子の広角撮影、毛虫がクローズアップされる珍しいビジュアルなど、部分的に印象に残るカットはあった。

その他各短編についても。

「EDEN」
16mmフィルム上映。
ある廃墟を起点に、移り変わる季節の風景が描かれていく。
脚本を作って撮影をして...という一般的な制作手順から脱却し、風景描写によって物語を構築していくという手法に挑戦したとのこと。
固定アングルを重ねる絵画的な“静”の廃墟から、激しいカメラの動きや早回しを取り入れる“動”の廃墟へ。昨年の「ディア・ストレンジャー」で言語による廃墟の静と動のイメージが語られたのを思い出した。
夏に撮られた廃墟のロングショットが、季節の冬には絵画として同じアングルに共存するアイデアも圧巻。
全本通して最も“実験映画の面白さ”を感じた。

「For rest」
16mmフィルム上映。
「EDEN」からさらに構成要素を減らすことを試みている。そして本作が唯一音楽を監督本人以外が担当しているとのこと。
バースデーケーキに乗ったイチゴのマクロ撮影から始まり、屋外に放置された料理の数々が朽ち果てていく様を描いている。
ヤン・シュヴァンクマイエル的な有機物の変化の中に、この料理によって祝われるはずだった人間への郷愁、喪失感のようなものを感じさせて非常に好きだった。
撮影には5年以上をかけているとのこと。ラストで生い茂る草や苔は流石に演出らしいが、本当に生えたところまで撮ったのでは?と思わせるほどの迫真性がある。

「dance」
今回上映された中では最も古い作品。
ある一室に住む女性のあらゆる生活の動きを撮って早回しし、それをダンスに見立てている、非常にシンプルで発想一本勝負な作品。
女性役は「ユーモレスク」主演も務める監督の妻で、この当時は友人だったのか交際中だったのかは分からないが、早回しされる中でも確かに彼女の魅力を引き出しているカットが多かった。

「13」
多重露光により沈んでいく太陽を幾重にも重ねた、風景の中でもさらに要素を極限まで減らした挑戦作。
真っ暗闇の中をゆっくり移動する白い丸、そしてヒーリング感のあるサウンドで、正直これに関しては半分くらい朦朧としながらの鑑賞となってしまった。
ただ、終盤で多くの太陽が隊列を成して移動してくる様は、まるでSF作品かのような迫力があったと思う。
多重露光や幾重にもフィルムを重ねることによる劣化が避けられず、不本意ではあるがデジタルでの完成となったとのこと。技術的な特性が演出と密接に結びついた面白さのある作品だった。

「April」
現在制作中の最新作のデモ版。
近所にある川を16mmフィルムで撮影した映像をベースに、デジタルで複製と重ね合わせを行うことで残像のような非常に独特な映像となっている。
特に途中の透明な水の流れ(だと思う)が重なった部分は、シネマスコープ画角の画面全体にクリスタルが広がったかのように見えて非常に美しかった。
現状サイレント映画だが、音楽を付けるかどうかに頭を悩ませているとのこと。

16mmフィルムの上映は貴重らしく、自分としてもあそこまで映写機から出るフィルムの音をはっきり聞きながら映画を観ることも少ないので、面白い経験になった。
それとトークショー後に質疑応答で何人か話していたのだが、みんなやたらレベルの高い話をしていて驚きました。(小並)
azusa
-
たまたま見た予告が印象的だったので観に行った。この方の感性すごく共感する。人間ではなく場所や朽ちていく様子、あるいは朽ちた姿を映すことによって逆説的にかつての活気や過ぎ去った時間の長さを想起させる方法がとても好ましかった。For restに関しては崩れていく食べ物と群がる虫やコケに死と生の繋がりを感じて、自分の中で想像以上の余韻が残った。ユーモレスクは親子というよりも支え合って暮らす2人という印象で、2人が水を汲み物々交換に行き米を炊き眠り散歩するその一挙手一投足がなぜかとても尊いことのようで懐かしくもあった。全ての作品に台詞が無いのも良かった。説明的でなく自由な余白が多分にある作品を好む私にとってまた1人好きな作家を見つけたかもしれない。
dance - eden - for rest - 13 - ユーモレスク - april