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ゴジラ-1.0のsymのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ-1.0(2023年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

6歳息子がゴジラに最近ハマっており、怖そうだけど映画館で見たい!と言うので見てきました。
あんまり小さい子にはオススメしないけど、全年齢対象だし、ゴジラが好きな子なら見れるかも。うちの子は大きい音はちょっとビビってましたが、ゴジラ登場した時点で、すごい喜んでました。ストーリーとか細かいところは子どもには難しいと思いますが、ゴジラが好きなら、それだけでも楽しめると思います。

シン・ゴジラとは全く違う感じで、予想してたより面白かったです。
予告でも何となく感じますが、時代設定の分、昭和臭さというか、わざとらしい部分があり、多分わざとクサイ感じを匂わせているところもあるんでしょうけど、そういうのが嫌な人は気になるかも?
でもストーリーとしても面白いので、見ても損はしないかなあと思います。

物語がゴジラだけでなく人間の主人公にもフォーカスされているのが、とても良かったなと思いました。
主人公が神木くんなのが正解というか、
演技が良いので、神木くんが演じる敷島に焦点が当たるヒューマンドラマ的なパートにも、説得力が生まれて退屈しない。ゴジラに負けてなくてよかったです。
演技に説得力がないと、人間側の話が成り立たないというか、ゴジラのシーンだけ見たいな〜ってなってしまう気がするので。
情けない感じの主人公が、決意を固めて目付きが変わっていったのがよく分かって、神木くんの演技がとても良かったので、主人公が成長していくストーリーとしても良かったんじゃないでしょうか。

浜辺美波さんは多分、昭和の女性らしさを求められたんだろうなあという感じの演技でした。清楚であまり主張しない、でも芯のある女性って感じの雰囲気が合ってましたね。
個人的には安藤サクラさんが演じた澄子さんみたいな、口悪いけど根が優しいみたいなキャラ好きです。
あと山田裕貴さんの小僧感も良かったです。愛すべき弟キャラって感じ。
全体的にどの登場人物も、キャラ付けがハッキリしてましたね。ALWAYSとかもそんな感じですもんね。
あと戦艦とか戦闘機が好きな人も楽しいかも。

ゴジラそのものも、すごい迫力でした。圧倒的な畏怖の対象としての怪獣って感じで良かったです。強すぎてどうやって倒すんだ?って思ってたら、ちゃんとその時代に出来うる限りの対処を考えるんだな〜すごいな〜。

冒頭のほうに出てくる、まだゴジラとしては小柄で身軽なのもカッコイイし怖かったけど、後半になるにつれてどんどん大きくなってったのも怖かった。何食ってあんな大きくなったんだろ。もしかして腹ぺこのせいでおこなの?笑

傷が再生しちゃうのも絶望感あっていいし、放射熱線前の予備動作の感じも、ヤバイヤバイ!って感じがして良かったです。ゴジラと言えばこれ!ってテーマソングが、ここぞというところで流れるのも最高でしたね。

胸熱展開みたいなのも好きなので、後半の盛り上がりも良かったです。典子さんが助かったのはびっくりしたけど、何か最後首元にクローズアップしてて不穏でしたよね。放射線の影響なのかな?って、あそこでハッとして、とりあえず一旦みんな命は助かったけど、作戦に関わった人たちは結構な被ばく量なんだろうな〜とか思ったところに、ゴジラの細胞が再生し始めて不穏な感じで終わるという。単純な、めでたしめでたしじゃないのも良かったです。見てよかったと思います。
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