肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

Sharper:騙す人の肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

Sharper:騙す人(2023年製作の映画)
3.5
影響を受け男女の愛憎も連なる詐欺師たちの数珠繫ぎ
そうなると見えてくるどこに狙いが集結するか?勝者は誰なのか??

かなり練られた「クライム・ミステリー」で、オープニング以外「人物紹介構成」の"みんな騙し屋"なんじゃないか?というミステリー好きの穿った見方をすれば、どういう展開・結末になっていくのか非常に楽しみだった映画ではありましたよ。
ある意味では、そういうミステリー映画・本好きの玄人なら"展開がある程度予想できる"ってのが弱点でもありますかね…

タイトルである「騙す人」が"視聴者に向けられているか?"なんですよ…

そういう点では、個人としては"予想外のオチ"になったにはなったんですが、それがこっちが予想した"一歩手前"、大して"カタルシス、爽快感のない"劣化版みたいなオチなので、最後の最後で満足度が低くなってしまったので、あまり伏線や展開について思考を巡らすことなく楽しむことをお勧めします。
『シャイロックの子供たち』で持ち出したように、『スティング』の痛快劇を予想してしまったのでね…

そもそもにサンドラ役のブリアナ・ミドルトンさんが役柄的にちょっと"役(に)不足"しているかな…?と思ってしまったんですよ。
彼女の役柄的に相手を誑し込む"ハニートラッパー"みたいな役柄的にもっとリクルート前とテクニックを仕込まれる後の"ギャップ(落差)"がもっと大胆な女優さんを用意してもらった方が、視聴者も"騙されることに酔いしれる"部分もあったのにと思ったんですよ…
決してルッキズムな判断という訳ではなく、普段のラブロマンスが似合う人かつ魅力的になる前の中毒者のビジュアルにリアリティがある人を選出したのかも知れませんが、作中で"なぜ彼女が選ばれたか?"な理由や仕掛けがなかったのも含めて"騙し側"として魅力が低いと思ってしまった…

加えて、本作の大注目株であろうジュリアン・ムーアさんとDisney+配信作でイメージを覆す"変態"役を演じたセバスチャン・スタンさん。
彼の引き続きの変わった役を新鮮味を持って楽しめて、いきなり詐欺師のリクルートとして女性を引っ掛けて「ジャケットと靴下脱げ」なんて『フレッシュ』がフラッシュバックしてやべー奴じゃん…と良い意味でのリアリティのなさにビビるわけですよw(人生切羽詰まってない限りやめときな!)
そして問題は、彼の"ラストの活躍の場"問題ですよ。ああいう経緯があって潜伏状態で一体なにをしでかしてくれるんだい?と期待してところ、彼はただただ宙ぶらりん状態で、なんで出てきたのか謎くらいの展開に、その詰めの甘い脚本に嘆きたくなりましたとさw🙀

そんでジュリアン・ムーアさん、御年60超えても未だ現役なラブシーンを見せつけるわけですから(濡れ場というほどでもない熱いキッス💋)、ある意味『エンパイア・オブ・ライト』のオリビア・コールマンさんに並ぶ中年後期以上の女性希望なのでしょう。
冗談めかしてるようですが、現代の"女性像"、老齢の男性がハッスルしてんだから女性も当たり前だよね?を先頭切って行う"彼女らしい"演出・配役なのかもしれません。

ただね、やっぱ諸悪の大ボスとなった彼女を打倒する1対全員みたいなRPGみたいな痛快劇を見たかったわけですよ!伏線も全回収な熱い展開も込みでね?😉