待望の新ピクサー。
タイトルを聞いた時に連想したのはインサイドヘッド。あの映画で感情が擬人化されたみたいに自然界のエレメントが擬人化されて、各エレメントが集まってパーティで冒険する活劇かと思ってたら全然違った笑
立場や育った環境が違うけど惹かれあって恋人同士になりたい2人が、違いから生じる困難をどうやって乗り越えるのかを描いたラブストーリーでした。
恋に落ちるのは火と水の2人。火は水がかかったら消えちゃうし、水も火で沸騰して気化してしまう。どれだけ難しいかわかりますよね笑
家族やコミュニティの反対や、行政までもが障壁になります。
この世界では水はマジョリティ的に恵まれた特権階級で、火は扱いにくさから嫌われているんです。
監督が韓国にルーツがある米国人で、70年台のニューヨークで育って、アジア系であることから石を投げられたりとか住んでるコミュニティでも差別された経験がベースとなって生まれたストーリーということで、現代的な問題を扱った映画です。
困難さをお互いへのリスペクトで乗り越えようとする火と水の2人には感動しますし、2人の周囲も2人の思いがホンモノだと知って結局理解しようとしてくれる。
我々の世界に立ち返って、こういう映画にまっすぐな気持ちで感動した一人一人が、現代の難しい課題に対して前向きに乗り越えようという気持ちきなるきっかけに、この映画がなってくれると良いなあって思います。
