肉浪費Xアカウント復旧無理ぽ

せかいのおきくの肉浪費Xアカウント復旧無理ぽのレビュー・感想・評価

せかいのおきく(2023年製作の映画)
3.7
この令和時代、錚々たる面子で白黒映画を撮る意義は茶を排すことにあり!これぞ「せかいのお菊門」だったことに衝撃を受けつつも世界の片隅の肥溜めでも「せかい」に通じ、お通じも皆繋がっている(ここ笑うとこだぜ?)
こればかりはあらすじ要"必読"だったとしか言いようがない『◯ドムの市』の文脈を汲み取りし江戸時代の「生活」の排業に着目した"唯一無二の問題作"、ここに誕生

ま、とりあえず言えることは食後直後は観るの※厳禁※と忠言をしておきましょう。
加えて、ポップコーンをむしゃこらせっせと食べながら観る映画でも決してありません。や、近くにポップコーン買いーのお客の様子をじっと眺めていたかったなー?🙄
大きいサイズを買った人ほど後悔するでしょうし、なにか塗した苦みを覚える味変の錯覚すら感じるかもしれないし、むしろこの繊維質が快調にこの映画、私の中の「せかい(意味深)」へと繋がっているのだ!と、"悟り"と"感謝"を覚えるかも知れませんね!
前言撤回です!是非食後やポップコーンを買い込んで映画に身を投じましょう!👍

とまあ、アニメ映画しか幅を利かさない滑稽なGW時期に"こんなもの"を仕掛ける豪胆さ、ある意味博打打ちで、おかげで早朝一回の大スクリーンのみということで興味あったのでなんとか駆けつけたんですが…してやられましたよw
よくも、チラシ&予告で"ひた隠し"にしてくれたな!と(笑)この映画の"不衛生さ"をおくびにも出しやがらない!w 

だって人間だもの 、 だって人の営みだもの をなら

いやほんと、なんの"勝ち筋(目論み)"があってこの時期に??
おそらく池松壮亮繋がりで『シン・仮面ライダー』のシン・ユニバース記録更新的ヒット(するだろう)皮算用で"相乗り"でワンチャンいけるんじゃ?と考えたとか…?w

でも池松壮亮さん(矢亮)、黒木華さんのおきくとのカップリングである寛一郎さん(忠次)をいれると主演という感じではないのに、とてつもなく存在感があり、彼の泥を食み、糞を食むような蔑まされる職種"風俗業よりも最下層"を這って生きる生き様を見事に演じなすったと目を見張るばかり。
『宮本から君へ』に直通するような演技に思えるが、むしろ『矢亮から宮本へ』地続きの未来かと思う、その演技の振り幅は確実に日本を代表するものになるのでしょう。早くも話題にしてもしようのない賞だが日本アカデミー(助演)獲得候補?

本作は職業映画であり、"時代性風俗・風刺"の「時代劇」で、時代により"排泄"されたかのような仕事だが、きちんと現代に結びつく「地盤」であったと多角的に考えさせながら、描く中核は"素朴な「ラブストーリー」であり、「青春」"だったりと野太い一本gu…"芯"が通ってるシンプルストーリーだったりします。
で、こんな"挑戦&問題作"を撮れるに踏み切れたのは、やっぱり韓国映画『パラサイト』による刺激があったのかな?とも思うのですよ。
なければ撮られたか怪しいし、『パラサイト』がなければもっと『世界』に対する注目度がより高かったかも知れないという矛盾が生じるのですが…

と、褒めちぎりましたが、語らなければならないのは"「モノクロ映画」であることのセンス"ですが、これが曲者で白黒で毎章のラストシーンだけ"カラーに切り替わる"演出、これはハイセンスで使いようによって"エモを焼き付ける"事に成功しています。
おきくの恋路に"色が宿る"。単純に華やぐような印象的シーンへと様変わりします。
…が、問題は"例のシーン"。これも"トラウマ級に焼き付けられる"んじゃないでしょうか?
そう、劇場でポップコーンをむさぼる瞬間、食事の時に"鮮明"に蘇る"茶"。このシーンの挿入で"モノクロ映画"を選択した"意義"に言い訳がたつわけですが、返ってセンスとしての"一貫性"や"ストイックさ"を損なうように個人的に感じてしまったんですよね…そこは、人によって賛否が分かれるでしょうが。
でもそれさえも抵抗なく受け入れるしかない、"人間の嘘偽りない有り様"なんですよねェ😉

仕方なく「せかい」からの天啓で言わざるを得ないんですが・・・
この映画みて、日本の現状を、類まれなる衛生環境を、先史に下水工業が整う前を支えた人たちに、感謝して………クソして寝ろ❣❣😜