伏見の剛力

マダム・ウェブの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
3.3
ロッテントマトでモービウスよりも強烈な数字を叩き出した本作のおかげかハードルを下げきって無いに等しい状態で挑みましたが案外悪くなかったですね。

まあモービウスはアクションが良くそれなりに楽しめましたがマダムウェブはハッキリ言って今後のMARVELに繋がる事を加味した上でのヒーロー映画単体作としては0点、しかし見方を変えると35点程のポテンシャルを感じましたね。

というのもマダムウェブのことを1ミリも知らなかったんですがただの救急隊の女性が未来視出来るだけなんですねそれ以外なんもないんですよ。

能力に目覚め蜘蛛女が敵の蜘蛛男と戦うスパイダーバースのグウェンのようなヒーロー像ではなくほんと戦闘力が一般の女性なんですよワンピースで言ったら見聞色の覇気が使えるだけの雑魚みたいないやあなた宝の持ち腐れで良いように使われて殺される奴やんと。

当然スパイダーマン過去作のスイングやアクロバティックなアクションシーンは皆無で心躍ることもありません。

だって主人公の必殺技が車で突っ込むですからね。

ただ前述したように見方を変えると近年のヒーロー映画としては異彩を放っていてただの救急隊の女性が少女3人を守りながら黒いスパイダーマンと戦おうっていうんですからハラハラするんですね一発でも食らうもんなら即エンディングですからね警察も特殊部隊も味方してくれませんから絶体絶命の状況下で未来視でどう攻略してくれるのかが見所であります。

しかし後半になるにつれその未来視半分デッドプール2のドミノのラッキー要素入ってませんか?と思うほど主人公達に都合が良すぎるのはどうかと、前半不都合な未来視から後半好都合な未来視となると未来を変える乗り越えるための攻略法が浅いというかドクターストレンジが気の毒ですよ何千万?と未来視していてエンドゲームでお通夜状態だったのにマダムウェブさんはね~好都合な未来視は最強ですよシーハルクばりのチートキャラじゃないですかこんなのミステリーサスペンスではないですね未来視出来るんですから。

この未来視の表現も驚きましたね、フラッシュバック風に見えるのかと思いきや体験型なんですね、あれ?なんでまた同じこと聞くの?それまた言うの?あれデジャブ?知ってる私これ知ってると同じシーンを使い回してるんですよ、いやそこパパッと見せてくれて削ってくれたらもっと短くなったぜ〜その浮いた尺をアクションに割いてくれよ~とも思いましたが未来視を1回ループ風に演出するとは驚きましたね。

たまったもんじゃないですよ未来視なのにレンジで温めたものが熱すぎたりぶっ飛ばされたり刺されたりしてもそれをちゃん体感するんですからリゼロのスバルくんみたいに病まないかなと余計な心配しましたよ。

MARVELドラマ2話分を映画館で観てしまったようなクオリティーで地味っちゃ地味ですがそこまで嫌いになれない作品ではありましたね。

少女3人の女優が全員可愛くて売れる顔してんな〜と思って調べたらボーダーラインにでていたりピュー様の87分の人生とかゴーストバスターズとかもう結構売れっ子で早く続編かユニバースに絡めてくれと幸先が良いですね~近年アメコミの女性陣がいい役者ばかりなのでアベンジャーズ5.6よりもヤングアベンジャーズとか女性ヒーローの方に期待していますサンダーボルトのピュー様楽しみですね~。

なんかカメラワークもズームイン、ズームアウトなどB級映画っぽいステイサムやマークウォールバーグの映画に近い撮り方でルッソ兄弟とは違う手ブレなども一周回って味があり勿体無いというか舞台が2003年なので2000年代に作ってたらヒットしていたんじゃないでしょうか今は流石にパンチが足りないぜ〜。

敵は主人公たちを追跡するために 顔認証にこだわっていましたがなぜ損傷してるタクシーを中心に調べないのか謎すぎました。
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