伏見の剛力

ARGYLLE/アーガイルの伏見の剛力のレビュー・感想・評価

ARGYLLE/アーガイル(2024年製作の映画)
3.7
マシューボーン 監督は個人的に キングスマン ファーストエージェントがイマイチだったのでポスターを見るだけで心配になっていたんです。

なんかガイリッチーのコード―ネームというよりはジェントルマンの雰囲気漂ってませんか?そのガイリッチーは何やらガイリッチーらしからぬと噂されてるコヴェナントがありますからね楽しみですね~。

そんな私の予想 をぶっ飛ばすかのようにキングスマンよりもというか近年のアクション映画で1番盛り上がりましたねカタルシスまでの盛り上げ方が上手いんですよ。

というのももう上げたらきりがないんですがマーベルズとかエクスペンダブルズとかイコライザーとかその他諸々なんで盛り上げて最後決着のつけ方がアッサリなのとうんざりしてたんですよベイビーわるきゅーれ2ぐらいじゃないですかちゃんと最後に決めてくれたのは。

ジョンウィック4は全編楽しいんですが序盤の大阪がクライマックス感ありましたからねこう徐々に敵やアクションの見せ場を増やして質も上げていってラストバチっと決めてくれる少年漫画のような展開を望んでしまうんですよハリウッドは現実はそうはいかんよと王道展開を出し渋ってるんじゃないでしょうか大作映画でも、ルッソ兄弟もグレイマンで忘れていましたからねブチ上がるってやつを。

それがアーガイルではあれ?やっぱりそんなしょうもない決着のつけ方しますかもう一発熱い花火打ち上げてほしいんだけどな~しょうがないこれが今のハリウッド流かとげんなりしかけたところ…バッキーーーーーーーーー!!!!!となるわけですよちょっとグッときましたからね。

こうなんでしょうねちゃんとアクション映画で欲しいものを最後に頂けた充足感があり満腹状態で劇場を後に出来るこの感覚は久しかったですね。

ポスターの人物の配置があんな感じなんで冒頭から詳しく述べるとネタバレと捉えられる可能性もありレビューするのが大変難しいのですがアクションが素晴らしい。

冒頭ワイスピでもあんな柔い装甲の車ではやらないであろう特攻で街の建造物を壊しに壊しまくるドム並の運を持っているアーガイル。

電車内でのスパイアクションここのある人物がある人物には別の人物に瞬きした瞬間に見えていて交互に入れ替わるような演出、真面目に戦っていて方や余裕綽々で笑顔を崩さずジョークも忘れない1つのアクションシーンに2つの戦闘スタイルを楽しめるんですね天才と天才の中の天才の戦いがといった具合でこの演出はあるようで無かったので私が知らないだけかもしれませんがウオオオ〜となりましたね。

サムロックウェルが頼りになるんだがボンドやジェイソンボーンではないのでキングスマンのスタイリッシュな戦闘だけではなく苦戦も強いられるこのサムロックウェルらしい不完全さよ、それに加えていつものサムロックウェルなので愛嬌が積み重なりそりゃ好きになりますよ男の私でも。

後半も石油?灯油?の場所で銃の弾切れでしたっけ?そこからのあれだったりその前のMr.&Mrs.スミスとハーレイクイン単独の警察署のカラフルなあれを足したかのようなダンスパーティーあれはキングスマン要素プラス懐かしさも相まって気持ちよかったですね~音楽もいいんですよ。

ブライスダラスハワードが途中チョコレートプラネットのIKKOにしか見えなかったり猫ちゃんが下にいるのに後ろ向きでダイブして猫ちゃんが潰されないかなとか考えるもなんでもありのアクションコメディなのでそこはいいんですがコメディでシリアスに二転三転されると感覚が麻痺してあ〜そうなの…ねぐらいにしか思わないんですよ。

決して偉ぶるわけではありませんが昨年日本のあるドラマを見ましたんでね正直先読みできる部分もありましたがアクションとラストの畳み掛けが素晴らしいというか本来アクション映画ってこういうものだよねっていうノルマを達成していたんでルンルンですわ。

ユニバース待ってます。
伏見の剛力

伏見の剛力