ソフィアコッポラ 作品は一度も見たことがなくフランシスフォードコッポラ はゴッドファーザー3部作全部寝落ちした過去がありちゃんと見たのはレインメーカーしかないことをここに告白します。
とりあえずバズラーマンのエルヴィスを2回は観ているのでコッポラ家若輩者の私でも伝記ものだったら何かしら実りある時間になるだろうと馳せ参じましたよ。
蓋を開けるとバズラーマンの豪華絢爛さはもちろんなくエルヴィスを通してのプリシラではなくプリシラから見たエルヴィスでもなくただの2人の男女の上っ面なだけの会話劇が延々と繰り広げられる上にナポレオンのようなダイジェスト感が凄いんですよ数ヶ月や数年はなんのその飛びに飛びまくりますからね。
なんかいつの間にか反対するプリシラのご両親が丸め込まれたりいつの間にか大人の階段を上ってていつの間にか生まれた子どもが急成長していてその流れの中には特別何が起きたとかはなくただ2人がイチャイチャして喧嘩してるだけなんですよ。
もっとプリシラに表情だけとか余白などで心情語らせないとこの時間のぶっ飛び具合ではプリシラを主人公にした意味が私は見い出せませんでしたね。
クリステンスチュワートのスペンサー ダイアナの決意のようにクリスマスに皇族が宮廷に集まった何日間か何週間かに話を絞ったほうがプリシラの内面をもっと知れたような気がしますがそれで面白くなるのかというとまた難しいところではありますが。
いやこれ不思議なことにバズラーマンのエルヴィスでのプリシラのほうが出番は短いですが彼女の心情を汲み取れてしまうんですよ。
しかしプリシラの方のエルヴィスはDVの面が何シーンも描かれており浮気や薬物などの問題も含めプリシラを濃厚に描きたいんでしょうがなんでしょうか、やっぱダイジェスト感が強いんですよ、アイトーニャのマービーとバッキーがイチャコラして結婚したと思いきやもう殴り合って罵り合ってるみたいな。
プリシラの離婚までの話なんでエルヴィスもテレビで歌うシーン以外は豪遊してるか会話してるか薬やってるかなのであのエルヴィスの妻の物語というよりはただの夫婦喧嘩物語でしたね。
エルヴィス役の人はソルトバーンのボンボン息子で良かったですね。
プリシラ役の人は過去4作品くらい観ていますが全く覚えていませんでした。エミリアクラークに似ててエルヴィスの色に染まる前の金髪が可愛すぎましたね。