さうすぽー

マダム・ウェブのさうすぽーのレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
2.3
自己満足点 45点

もっと脚本練り直していれば、確実に良い作品になれたのに...

スパイダーマンのコミック内に出てくる人物を主人公にしたスパイダーマン・ユニバースの一つ。今までの作品はヴェノムやモービウス等のヴィランの話でしたが、今回はスパイダーマンの味方サイドの人物とのこと。

今作は米国の批評家から叩かれていたのですが、個人的には言うほど悪い作品だとは思いません。
ただ、何もかも中途半端です...


アクションシーンは今回少なく、悪役に追われる逃走劇の要素が強いです。そこに関してはマーベル映画としては新鮮な所はありますし、敵に襲われる予知が発動されたときにどのように対抗していくかの心理戦が面白いです。

しかし、アクションシーンでのカメラワークが酷い。カメラを揺らしすぎて解りづらいから観にくいし、序盤にいたっては救急車の出動だけで何故かアクション場面のカメラワークでかなり違和感ありました。


今回は女子高生3人がキーキャラクターになるのですが、その子達はキャラクターとして良かったと思います。特に眼鏡をかけたジュリアが可愛かったです。
ですが、今作では3人が戦ってる予知が観られたのに3人は全然戦わないし常に主人公に助けられてるだけなのでだいぶ拍子抜けしてしまいました。


主人公のキャシー・ウェブも劇中の行動が時折倫理的におかしいし、悪役のマスク男も全然動機がわからない薄っぺらな悪役で残念です。


この作品、劇中で良い要素は結構あります。
主人公は母親を自身が生まれる時に亡くして親子関係について描かれるし、主人公と女子高生3人との絆も描かれます。
確実に脚本を書き直せば良いストーリーになれたはずだし、アクションシーンもカメラ揺らしすぎなければ良いアクションになれたと思います。

中途半端な部分が多すぎました。