さうすぽー

四月になれば彼女はのさうすぽーのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.7
自己満足点 72点

川村元気原作の恋愛小説を、佐藤健と長澤まさみ等のキャストで映画化した本作。

各レビューサイトやSNSで賛否割れてますが、自分は好きな恋愛映画でした。
劇中の長澤まさみの行動に少し疑問はあるものの、彼女の行動動機は「愛情はいつか削がれていってしまう」という不安から来ているもの。特に劇中で長澤まさみが言っていた「愛を終わらせない方法」の答えが虚しいです。

"愛情が薄れていく"というのは夫婦間では特によくある話で、それに対して凄く不安になってしまう気持ちはよく理解出来ます。
まぁ、自分もそこに不安がある事が学生時代以来何年も恋人を作れない原因の一つであると思います(笑)


撮影監督の今村圭佑が撮った映像は相変わらず綺麗で、特に森七菜が行くウユニ塩湖やアイスランドの風景が最高でした。


ただ、今作に関しては問題もあると思います。
出てくる登場人物はほとんど家庭に問題を抱えていたり精神的に病んでいます。
正直全員が全員そういう設定にしなくても良くないか?とは思いました。

また、今作で描かれるメッセージ性を出す場面が少々説明的です。もう少し自然な会話の中で違和感なく発した方が良かった気がします。


以上の問題点があって結構好き嫌いが分かれると思います。ですが、それでも個人的に満足出来た恋愛映画でした。