さうすぽー

ゴッドファーザーPART IIのさうすぽーのレビュー・感想・評価

ゴッドファーザーPART II(1974年製作の映画)
5.0
自己満足点 96点

700本目ということで個人的ベスト作品です。

偉大な作品「ゴッドファーザー」の続編であり、続編映画として初めてアカデミー作品賞を受賞したという凄すぎる快挙を成した作品。
しかも、ちゃんとその賞にふさわしいほどの凄まじい傑作になっているのも素晴らしい点です。


前作の「Part1」ではマーロン・ブランド演じるドン・コルレオーネの偉大さと怖さを描き、アル・パチーノ演じるマイケルが受け継ぐ事を決意しながらもどこか暗い部分を纏ったような終わり方でこちらも傑作でした。
しかし、本作では「Part1」の後日談にして前日談でもある構成でドン・コルレオーネの若き日と息子マイケル・コルレオーネの生き様の対比が非常に上手く現されているのが凄く好きです。
前作の方が解りやすいしマフィアの恐ろしさが解りやすいですが、こちらの方がストーリーが複雑な分非常に深い。

家族の愛を存分に与えるドン(ヴィトー)・コルレオーネと、家族の愛を手離してしまうマイケルの対比が何とも切ないし色々な事を考えさせられます。


名俳優のアル・パチーノとロバート・デ・ニーロは今作では直接の共演は無いものの、二人とも本当に素晴らしい俳優であることが今作で伝わってきます。
アル・パチーノはマイケルの真面目で優しい部分と冷酷で狂暴な部分を兼ね備えた演技が本当に素晴らしいです。
ロバート・デ・ニーロは前作でマーロン・ブランドが演じた役を演じるという非常にハードルが高い事をやってますが、演じるためにシチリア島に長期間住み、マーロン・ブランドのしゃがれ声をほぼ正確に再現するなど、とにかく役作りにおけるエピソードが凄まじいです(笑)
ただそのお陰でアカデミー賞助演男優賞を獲っているだけに、努力したかいがありましたね。


個人的には前作より「Part.2」の方が好きです。
本作は何もかもがあまりに素晴らしすぎて色々と言葉に出来ない部分も多いのでこれくらいにしておきます。


監督のフランシス・コッポラは正直人としてあまり好きではありませんが、監督としては本当に素晴らしい人だと思います。
今は新作映画を作ってるとのことですが、是非とも劇場で観たいですね。