さうすぽー

デューン 砂の惑星PART2のさうすぽーのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.3
自己満足点 85点

前作以上に壮大でエモーショナルな内容でした!

フランク・ハーバート原作の古典的SF小説をドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が映像化し、今回はその続編にあたる本作。
前作で主人公ポールの家系アトレイデス家がハルコンネン家に滅ぼされ、復讐する決意を固め、本作で復讐の戦いに身を投じる内容。


前作はどちらかと言えばクールなトーンで、お金をかけた大作の芸術映画といった印象でしたが、今回は戦いがメインとなったためかスケールが倍増!
スターウォーズのようなスペクタクルな内容にどこか中東の文化を彷彿とさせる芸術的な美術や装飾品で彩られており、ドゥニ・ヴィルヌーヴならではの独特なアート映像に仕上がっていて、文字通り「何だこれは!」と圧倒されました!

砂漠の情景が前作と同様に美しく映されていますし、サンドワームの描写も偉大さと不気味さを両方兼ね備えていて圧倒されました。

しかもそれだけではありません。
ポールの成長物語としても良いし、ヒロインであるチャニとの関係性も非常に興味深いです。
ポールを演じたティモシー・シャラメの演技は圧巻の一言です!
「ウォンカ」と比較して髪型があまり変わっていないのに、声のトーンや演技の仕方などがまるで違っていて「もはや別人か?」と考えてしまうほどでした。
砂の惑星の住人「フレメン」達を鼓舞して統率する場面は本当に覇者の風格を感じ、名俳優が数多く出てる本作の中でも頭抜けていました。

ハルコンネン家も、ポールのライバルのフェイドを演じたオースティン・バトラーも悪役としてカリスマ感がありましたし、チャニを演じたゼンデイヤも良かったです。


オリジナリティ溢れる要素が多い中、戦いのシーンに関しては正直普通です。
ここに関しては、正直どの映画でも観たことがあるような在り来たりな攻略だったので、正直勿体無い気がしました。


一応最初の原作のストーリーは今作で終わっているとの事ですが、続編を彷彿とせる内容で終わりました。
正直ここから先のストーリーも気になりますし絶対に盛り上がるので是非とも製作してほしいです!