真鍋新一

マダム・ウェブの真鍋新一のレビュー・感想・評価

マダム・ウェブ(2024年製作の映画)
2.2
映画館へ行くたびに予告編を見せられるので気になって観に行ってしまった。巷の不評も実際に観てみないとわからないのでまったく気にしていなかったが…(以下略)


…やっぱりまだ始まってもいない物語で1本作るのはちょっとまずいんじゃないだろうか。話の続きが確約されていることに甘えてはいけないと思う。マダム・ウェブと同じように観客だってなんとなくにせよ、だいたい先の未来は見えてしまってるわけだ。それをどうやって面白くするか、作るほうも大変だろうとは思う。でもマーベルは甘やかさないことにした。まだ観てない過去作から観たほうが、まだいろいろためになることはありそうな気がするから。

それから、TV局が作った日本映画みたいな安っぽさもあった。観客に対してとても過保護。おまけに冒頭の15分は先に予告編を観ていればすっ飛ばしても大丈夫な構成にも呆れてしまった。世界に先駆けて日本の映画と観客がダメになっていた、ということかもしれない。あっぱれ。おめでとう。コロムビア映画100年。

追記:
別にホラー映画でもないのに「ドカン!」とか「バリン!」とか、音で脅かそうとする演出も感心しなかった。
真鍋新一

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