コンテナ店子

ゴジラxコング 新たなる帝国のコンテナ店子のレビュー・感想・評価

1.5
 予告編を見た時からそこまで駆り立てられず、そこまで期待してこの映画に行ったわけではないですが、正直そんなに好きにはなれませんでした。モンスターヴァースシリーズの今まで見れた物の中では一番好きじゃなかったです。

 まずこの映画は脚本があまり良くないです。やってるストーリーが多くて非常にごちゃごちゃしていました。4つくらいのストーリーが同時に進行しているせいで1つ1つに使える尺がだいぶ少ない上に、その切り替わりもかなり早いせいで映画全体で起きていることの重要性が全く伝わらなかったです。
 ゴジラVSコングの時は割とコングの強化イベントとゴジラとの決戦に話の焦点を絞っていたので見ていてかなりスッキリ見れました。しかし、この映画はやることが非常に多い上にスタートからゴールがわかりにくかったせいで、ストーリーに一貫性を感じられず、脚本の全体像が見えにくかったです。

 後は、本作は撮影が微妙でした。この映画の尺のほとんどが地下の全てが巨大な場所にいるせいで、コングやその他の怪獣のすごさがあまり伝わってこなかったです。
 そもそもバトルがこの映画は少なかったです。話の中盤くらいまで大規模なバトルがなく、退屈なキャラクターに付いて行かなきゃいけないのでけっこう苦痛でした。
 バトルが始まったと思いきや、ゴジラとコングが別の敵と戦っているので、共闘感があんまりないし、敵味方問わず怪獣同士が一緒に映っているシーンが少なく、戦っている感をあまり感じなかったです。

 バトルが全然ないしバトルが始まったと思ったらそれはそれでつまらないしで、この映画に対して正直褒める所があんまりないです。終盤の辺りの脚本は少しいいなと思いましたが、それもただ出ただけであんまり意味がないことが多かったです。
 モンスターヴァースシリーズでも最低の作品だと思いますし、ゴジラ史上一番下とまではいわないですが、結構それに近いです。
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