コンテナ店子

ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズのコンテナ店子のレビュー・感想・評価

2.5
 割と批判的な意見多いらしいのですが、個人的にはそこそこエンジョイ出来ました。別にそんなにいい映画ではないですが、言うほど絶望的な駄作ではないと思います。ぶっちゃけ見れます。
 先に注釈しておくと普段ゲームをしないので原作はゲームだということしか知りません。なので原作との相違点とかは一切抜きにレビューします。

 脚本はまぁまぁ良かったです。すごく安い言葉になってしまいますが、謎が謎を呼ぶようなストーリーラインで、ずっと映画に対して興味を離さないようにできていたと思います。この映画は基本サスペンス映画なので、「これどういうことなんだろう?」と思う物がいくつかばーっと出されます。映画が進むたびにそれのうちの1つが分かったりしたら、また新しい疑問が映画側から投下されて、また新しい興味を持つことが出来ます。
 そんな感じで、この映画について知りたいと思うモチベーションで一応最後まで退屈することなく見ることが出来ました。それもこれも映画がすごくシンプルだったというのもあります。この映画はこの謎の解明という部分に映画の焦点が絞られてて、それ以外の要素がすごく少なかったです。
 映画にタイムリミットを与えるための邪魔者であったりなど一部違う要素も混じりますが、基本的にはほとんど映画の寄り道はなかったと思います。そのせいで主人公兄妹の友情が弱いというデメリットはありますが、主人公のダメダメっぷりやそこから更生していくサブストーリーラインも嫌いではなかったです。

 ただ、本当にシンプルな映画なのでそんなに言うことがないです。演技は全体的に微妙です。特にモブですが映画の一番最初に出てくる人間の演技はほんとに酷かったです。セットもそんなに特別には感じなかったですし、最後の落ちも真相もちょっとバカっぽかったような気がします。
 脚本の作り方自体は悪くないので興味をずっと持っていられはしますが、ほんとに全体的に低水準な作品だなとは思いました。

 他にフォローするとしたら撮影はまぁまぁいいと思いました。具体的にどことは言いませんが、1か所結構いいなと思ったシーンがありましたし、着ぐるみキャラクターたちの映し方はここがダメと思う所はそんなになかったです。

 原作ファンがこの映画を見てどう思うかはわかりませんが、何も知らない層からすると、まぁまぁ見れました。そこまですごく駄作と言うほどではないですが、別にわざわざ話題に出すような作品でもないと思います。
コンテナ店子

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