こぅ

原点のこぅのレビュー・感想・評価

原点(2016年製作の映画)
3.6
ポスターヴィジュアルから想起するようなホラーでは無い⤵︎
ハンガリーのアッティラ・ギゴール監督による、ドラマ、サスペンス、強いて言えばバイオレンスな【ラヴ・ストーリー】。


車が故障し、売春婦達は、GSで立ち往生するが、そこで待ち受けていたのは予期せぬ事態だった…。


人生は◯◯⁈
(深くて先が見えない)。

冒頭からローアングルのカメラ。

荒野。
車を走らせるマグドルナとラシ母子。
30年振りに向かうは、父が営むGS。
従業員は、身体の不自由な男、ゾーリ。
母は息子、ラシを預けて去る、、
そして、
そこにやってくる売春婦一行、、

序盤でジャンルや主役の明確な提示が無いのはいかん⤵︎

こういったワンシチュのドラマって、数多く存在するが、限られた空間で動きが無いからこそ面白い、或いは 吸引力 のあるドラマ(脚本)が要求される。
そこにLOVEが絡んでくると、ロバート・アルトマン監督の
【フール・フォア・ラヴ】を引き合いに出すが、魅力、出来は雲泥の差だ。

地味ながらも終盤〜ラストにかけての
バイオレンス(グロ)は中々リアルな見どころだ(特にタイヤの轢かれ)‼︎
少なかれ タラちゃんからの影響 は見える
【トゥルー・…】。

本作は、シンプルなプロットで、
【退屈、詰まらない】との声多しで否定はしないが、製作者のカッコつけや、鼻につく気取りは微塵も感じられない。
カメラワークも然りで、ガチャガチャや変に狙わず落ち着いている。
キャスティングもベストだが、
情婦役のくせに エロがハンパ なのは減点⤵︎

タイトル 原点 の意味は⁈
少なくとも本物語の顛末の原点は、この 場所(GS)と言える。
悲しき余韻も悪くない、
リアリティのある 寓話 という印象。
が、一般万人受けはしない⤵︎⤵︎
それは一目瞭然だろう。


アッティラ監督は面白い脚本、題材に恵まれれば良作が撮れる⁈逸材。
個人的には応援したい⤴︎
こぅ

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