砂場

(500)日のサマーの砂場のレビュー・感想・評価

(500)日のサマー(2009年製作の映画)
4.2
10年ぶりくらい?に再見してみたら気持ちに刺さってしまった!

惚れた女性に最後は逃げられるという男の話なんだけど、まあそれは前に見てわかっているんだけど最初のエレベーターでスミスの曲の話から仲良くなる場面、あそこを一番覚えているのよね、、、自分にとって覚えていたい場面をメインに覚えているのだろう

この映画は時系列は細切れにされシャッフルされているので、僕の見方も正しいのかもしれない。直線的に進行するストーリーはあるとしても観客によっては自分の気に入った場面とか覚えていたい場面を覚えればいいんですよね。出会いって強いんだよね、その後には無限の可能性があるので。その後お付き合いしたとしてもどんどん可能性は狭まっていく。出会った時のあらゆる可能性に開かれている状態、これは不安定でもあるけど最高の状態だよね

トムも20代後半?くらいのいい大人だけど、まあアホだよね。スミスで仲良くなったからオフィスでもう一曲かけるんだけど見事にスルーされたり、笑
カラオケでもピクシーズ歌うのもサマーにアピールだろうな、いや〜そういうことやるわマジで

どんな状況でこの映画を見るかにもよるけど今の自分には刺さる。

スミスとかベルイマンとかカルチャー軸での一致点って対女性には有効打にはなるけども、決勝点にはならないんだよね
社会学のブルデュー先生は文化資本というんだけど、そんなに文化資本って人生に影響するのかなあ、自分個人は影響しているけどね

改めて、このサマーが何を思って、何を考えているのかいまでもよくわからない。表情からは読み取れないし、行動も変、急に動いたり停滞したり。一方でトムは単純で、恋愛にレッテルは貼りたくないと言いながらもレッテルが欲しい、安心したい。なんなら結婚したいという意味では極めて保守的な価値観。

この映画について女性と話をしたことはないけど、意見を見いてみたいところはある、男子目線でしかこの映画を見れないので
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