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タイタニック:ジェームズ・キャメロン25周年3Dリマスターのsayasのレビュー・感想・評価

5.0
言わずもがな不朽の名作が巨匠ジェームズ・キャメロンの手で美しく一新された4K/3Dリマスターで蘇る。バレンタイン2週間限定公開。これは映画館に観にいって正解だった。4Kリマスターの上に3DでしかもTV画面でしかお目にかかったことないから初めて劇場鑑賞できるとは感激で、タイタニック号の行く末が分かるからこそ初っ端開始3分くらいの水中探索の場面から既に感極まって泣けたし、クライマックスなんか嗚咽出かけたくらい泣けた...ウォータープルーフのマスカラで助かった...顔面大洪水の翌日は目をお岩さんみたいに腫れさせながら出勤...何度観ても泣ける...

「I'll never let go Jack.I'll never let go」

ベタなんだけど身分違いの恋、許されない恋、切ない恋、禁断の恋...障害があればあるほどドラマティックで蜜の味だから好き。
やっぱりキャメロンが莫大な資金と労力をつぎ込んだこだわり抜いた作品だからこそ船の外見内装、小道具、衣装、膨大なキャスト、スタジオに巨大水槽作って船内の水のシーン撮影、実際に深海に潜って撮影された本物のタイタニック号、映画史に残る名場面である夕日に照らされる船首のキスシーン、ありとあらゆる細部まで考え抜かれた映像の数々に圧巻。

鑑賞後は「My heart will go on」(dialogue版)を聴きながら帰路に着くとJack&Roseの永遠の愛の余韻にずっと浸れる。あぁ、曲だけで涙溢れてくる...
ラストの階段シーンは胸がいっぱいで、タイタニックの世界から当分は抜け出せない。

25年経っても尚こうやって世代性別問わず多くの人の心を動かす映画ってほんとにすばらしい休日だからなのもあるんだろうけどほぼ観客で埋め尽くす劇場で同じ時・同じ場所で同じ映画を共有できる幸せを強く感じた。例えば「アバター」をいくら3Dテレビで観ても、あの感動は絶対ない。本物の映画は本物の映画館でこそ、映画。そんな感情が湧き上がった。
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