とてもとても、とても優しく温かい、いい映画だった。
人は誰しも誰かに助けられて生きているのであって、人ってやっぱり助け合わないと生きていけないわけです。私たちの周りには目に見えないだけで色々な悩み、辛さ、痛みを抱えている人がいっぱい居て、100人いれば100通りの寄り添い方があるわけです。
この映画を通して、少しでもこの世界に生きる人々に対する目が優しくなればいいなと思いました。大切なのはコミュニケーションであり、他者理解なのです。分からない・怖いから理解しない、理解できないから拒絶する、もちろんそれも分かるのですが、それでは何も進まないしよくならないのです。
プラネタリウムのくだりで最後に「夜明け」に関するお話が出てきますが、夜明けは必ずやってくるわけで、そのために僕達は他者を受け入れ、理解し合うべきだと思うのです。そんなことを感じました。
髪を切るシーン、ヘルメットのシーン、ポテチを一気喰いするシーン、大好きだ。描かれるのは淡々とした日常だけれど、正直こんなに世の中がいい人たちばかりじゃないのはわかるけど、でもこの作品を通して人に優しくあろうと感じる人が少しでも増えれば、良いんじゃないのかなあと思う。
素晴らしい作品。