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デッドデッドデーモンズデデデデデストラクション 前章のtaikingのレビュー・感想・評価

4.6
原作未読、というかカルチャー好きとしては珍しく浅野いにお作品一切未読という経歴であえてノー予習にて鑑賞。結果スーパーブッ刺さり大感謝。

震災、原発、伝染病、陰謀論、国防、安保、現実の社会風刺がかなり鋭く反映された世界ながらも、全体像としてポップな仕上がりにしてくれるのは、それらを全て包み込むオタク臭さが極まっているから。最高!同時に苦手な人もいるのも大きく頷ける。

おんたん・門出の2人を中心とする仲間たちのとにかく微笑ましく、そしてあまりにエモーショナルな関係性にグッとくる日常パートと、時折挿入される侵略者パートの緩急にいちいち惹き込まれてしまう。

このなんとも言えない違和感・気持ち悪さと日常パートの面白さ、これだけで良いんだけどもそれがギリギリダレるかダレないか!のところで突入する過去編でさらに観客を引き込む構成!ストーリー!凄い。

ドラえもんをベースにこんな魔改造を施すストーリーテリングあるのかよ!っていうね。

とにかく後編観ないと何も分からないので謎しか残っていないのですが、この衝撃だけで満点に近い。ありがとう。

やっぱりあのちゃん・幾田りらがベストアクトすぎる!アニメ的漫画的キャラクターに親和性が高すぎるあのちゃんと、陰陽の使い分けがゾッとするレベルの幾田りら、2人とも凄いっす。

1点だけ「知ってるよ!」からの音楽演出、あそこだけは違うなぁ・・・・!!!!!!!なんかもうちょいかっこいい演出して欲しかったなあ( ; ; )
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