映画をめぐる栄枯盛衰物語。プロットはありがちながらも、迫力満点下品さ満点のショット&迫り来る熱量の音楽&役者の圧で3時間引っ張って行ってくれました。
冒頭、タイトル出るまでめちゃくちゃ長いんだけどそれでも引き込まれちゃうのはあの狂乱度合いを惜しげもなくフルで演出しているから。無声映画全盛の撮影スタジオのシークエンスは迫力も演出も最高。
そこから打って変わって時代の流れと共に訪れる物悲しさとどうしようもなさがまた良い。
役者が死んでも50年後100年後にスクリーンで蘇るのだ、と言う言葉、そして最後に流れる名作モンタージュ。ここに全てが詰まっているかもしれないなあ。積み重なった歴史の上に今の芸術、映画があるのだと。そんなメッセージ。
それにしてもブラピが居るだけで画が締まるし、マーゴットロビーの振り切った演技は一級品。でもずっとマニーが良い味出してる。彼目線で語る物語。良い。