最近流行り?のアジアンホラー。個人的には悪くないけども・・・。みたいな感じ。
観ていて「ウワッ」となる嫌〜な描写が絶妙に組み込まれていてナイスだった。(突然の暴力や卵の件、性行為などなど)穏やかに流れていく前半パートから徐々に日常が侵食されていくような構成がとてもよかった。
ただフェイクドキュメンタリーの形式だからこその描写がどうしても足りない。結局あんたら何カメで撮ってんの?笑みたいな。起きることもどんどん人間味がなくて、なんだろう、生々しさが足りなくてどうしても入り込めなかった。めちゃくちゃやるならもうちょっと笑える方向でも良いし、変に真面目なんだけどちょっと映ってるものが非現実的すぎない?みたいな。
いや、これ死霊館とかエクソシストもそうかもしれないけれども、この作品の場合ドキュメントの形をとっているからこそもう少し振り切って欲しかった。めちゃくちゃ怖いか、笑えちゃうか。(いぬおじさんは笑っちゃったけど)
ただこのアジアンホラーならではのジトッとした湿度、どうしようもなさ、好きです。そう言う意味では同じく話題になった呪詛の方が自分は好き。あっちの方がより気持ち悪いし、日常の侵食が我々にまで及んでくる。女神の継承はあくまで第三者視点で観れちゃう。ホラーに何を求めるかは本当に人それぞれなのでね・・・。