オンラインで映画の切符買って開始ギリギリに映画館へ行ったら発券できない。スクショしか撮ってなくてメールも届いておらず窓口で確認してもらいながらスクショを見たら購入確定を押してなかった。その場で切符買い直して10分遅れくらいで最終回の『夜明けのすべて』を観た。
寝落ちどころじゃなかった。映画の半分くらいずっと泣いてた。
遅れて席についたときにちょうど上白石萌音の過剰に説明的なモノローグで、え?何これと思ったら円環構造になってた。
松村北斗が自転車に乗って上白石萌音のアパートへ向かうところ、白飛びしたような光線のなかへ漕ぎ出してゆくところで、もうここで映画終わっちゃうんじゃないかとすら思った。そのあとのロケーションもすごくよかった。
優しさが本当に染みるが「ほっこり」という言葉は死んでも使いたくない。峻厳なものを抱えたなかに、だからこそ優しくあろうとするかのような光石研。画面奥に配置された、社内の植物に水をやる光石研。会社の人たちと雑談、ごはんを食べに行く、飲みに行く、お菓子を配るなど、近年あまり歓迎されなさそうな行為が温かく見える。エモーショナルな描写の回避。
りょうが介護される母役というのも驚いた。あとイームズの『パワー・オブ・テン』。