三宅唱監督の作品、好きだわ〜…。
『ケイコ 目を澄ませて』もフィルム撮影で暖かみのある映像が心地よかったし、優しい映像と裏腹な人間の複雑な感情が乗ってるのもとても好みだったので、今回もその辺りのテイストは同じで最高だった〜！トークイベントで、ケイコ〜は音楽のない作品だけど次回作は音楽から始まりますとお話されてて、冒頭の音楽が流れた瞬間これのことかッッ！！てなった。
オタクとして、ほっくんの主演作マジで楽しみ！！と思ってずっと楽しみにしてたけど、PMSとパニック障害を題材にした作品と知って更に期待値爆上がりしちゃった。PMSというものがみんなの共通認識としてある世界、待ってたよ…！
藤沢さんの場合は、PMSというよりPMDDだと思う。完全に生活に影響が出てるし、警察に保護までされちゃったらよほどだろうよ。PMSとPMDDの違いって症状の重さだと思ってたけど、どうやらPMDDはPMSの症状でも精神症状主体の場合を言うらしい。藤沢さんこんなに大変なのに血栓症のリスクでピルすら飲めないの可哀想すぎる…でも、色んな漢方を試しては迷走していく感じめちゃくちゃワカル。私も一生答えの出ない旅してるよ婦人科で…。PMSなんかこの世から無くなっちゃえー！！
それにしても、PMSでブチギレてる藤沢さんを見てワシやないかい！！が止まらなかった…共感性羞恥というか、見ててしんどかったなぁ…。PMSでキレてる時って、自分は至極真っ当な理由でキレてると思ってるんだけど、まともな時期に思い返したらすげー理不尽にキレてるし、なんであの時あんなに腹が立ったんだろう…ってなるんだよね。まじで別人格。こわいよねー。
そして一見スカしてる山添くんもパニック障害に苦しんでいるという。作中にも出てくるけど、パニック障害を患うと、電車にもバスにも乗れず徒歩圏内だけが自分の世界になってしまう。それってかなり苦しいことだよねぇ。私も社会不安症になりかけた時、電車の乗ろうとホームに立ってたら急に不安になって過呼吸になりそうだった事があってな…。完治するにも個人差があるにしろかなり時間がかかるだろうし、こんな生活が続くと鬱になっちゃうな。
そんな二人ともヘビーな病気抱えながらお互いの症状について調べたり、困った時は助けあったり。理解してくれる誰かが一人でもいるだけで、世界は明るくなるんだなぁ。あと栗田科学の皆さんがいい人たちすぎて…優しいかよ…。ヘルメット逆に被ってる社長愛おしすぎてめっちゃニヤニヤしちゃった。
二人が最終的に恋人になったりしなかったのも良かったな！でもすごく良いコンビだったな！私だったらあんなにPMSのこと調べてくれる同僚、惚れてまうやろ〜〜〜！やけどな！
ほっくんはキャラが強い役より、その辺にいそうな人の役の方が映えると思う。そういうの大好きだからもっとください。ありがとうございました！！
