masami

ダンケルクのmasamiのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.5
そもそもちゃんと世界史とか覚えてないから、こんな話あったっけ…?と思ったら日本ではメジャーでないようでホッとした。私のせいじゃなかったわ、フゥ。
それにしても、日本の戦争映画と欧米の戦争映画ってテンションの違いがすごいよなと思う。前者は「戦争は悲惨だ!残酷だ!もう二度と繰り返してはいけない!!」みたいなメッセージ性が強くてジメジメ暗いイメージだけど、後者は戦争の中で自分たちの国が輝いた瞬間というか、栄光を誇るようなものが多いような。もちろんそうじゃない作品もあるけどね〜。だから、戦時中の話なのに勝利!感動!みたいな盛り上がりが来ると、ん…?って違和感を覚えずにはいられない。敗戦国の性なのかな…。
でも不思議と、日本の映画でも、大昔(19世紀以前?)の戦いの話とかだとそういう悲しさを強調したものが少なくなる気がする。関ヶ原の戦いとか本能寺の変とかを扱った映画で、こんなに悲惨な歴史を繰り返してはならない!みたいな事にはならないイメージ。本能寺の変は違うか?昔のこういう戦って、権力者同士の争いで民間人を巻き込まないから世界大戦に比べると比較的軽いじゃん?みたいなこと?いや、全く巻き込まんこたないよな?やばい、日本史苦手すぎて何もわからん…。

めちゃくそ脱線してた。
どうしても日本人目線で見ると、戦争の中の美談みたいなのって受け入れられないけど、陸・空・海を違う時間軸で同時進行で見せてくれるのは面白かったな〜。
あと、兵士たちに生き残ろうという気持ちがあるのもびっくりしてしまった。日本人の感覚的には、戦争=お国のために死ぬ!みたいな感じになってしまっているので、ちゃんと生き残ろうとか、生きて帰還させようとか思えるの、大事だよな〜と思った。戦争、マジで誰も幸せにならん。
masami

masami