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ボーはおそれているのmasamiのネタバレレビュー・内容・結末

ボーはおそれている(2023年製作の映画)
3.6

このレビューはネタバレを含みます

ほんと意味わかんなかった。アリ・アスター作品を解ろうとも思わないけど。でも意味わかんないからこそ考察調べちゃうしいろんな思いを馳せちゃうので、思うツボだわ。とりあえず毒親の話っぽいということはわかった。

アリ・アスター作品は宗教が主題になってるものが多いと思ってるけど、これもユダヤ教と絡んでるっぽいね。そして、毎度どことなく宗教への嫌悪を感じさせる作りになってる気がする。
今回は、母親が異常に性をタブー視してる感じがした。ボーの父親は射精と同時に亡くなったって話になってるけど、母親が殺したのでは?貞操を守ってきたけど、快楽を求めてセックスをしてしまった自分も相手も汚らわしくて、夫を色情魔のようにチンコのバケモノのように葬り、子にも貞操を守らせ、庭にマリア像を建てる…。
汚らわしい思いと裏腹に大切な子どもも授かるけど、自分の欲望の果ての産物である我が子(ボー)は、愛しいと同時に汚らわしく、コントロールしないといけない自身の欲望のように思えていたのでは…。
そして、そんな母親からの圧を受けて育ったボーは、母の思う道を外れる事が怖くて、自分が間違いを犯すことを酷くおそれている。的な。
でも、あの外科医一家はなんだったのか全然わかんないんだよな〜〜?あれもお母さんの会社の従業員っぽいけど、ボーを養子にしたがったのも分からないし、その辺りはユダヤ教のネタがわかる人にはわかるっていうところなのかな…。

この作品面白いのが、人によって全然違う考察違うんだよね。色んな解釈があっていいんだよねきっと。
てかマジでアリ・アスターって人を不快にする天才なんだよ!あのボーが住んでたクソ治安の悪い感じ、まさに私が見る悪夢なのよ!ああいう怖い夢時々見るのよ!どちゃくそ治安悪くて人に追いかけられるやつ!どこにも平穏がない感じ!アーーまじで夢に出そう。無理すぎ。
あの劇のシーン、『オオカミの家』っぽいな〜と思ってたら本当にそうだった。マリ〜ア〜♪

メモしておきたいことだらけなので、思い出したら逐一追加していくことにする。

【3/7追記】
冒頭、配給会社のロゴとかに紛れて流れる「MW」のロゴ、終盤に正体がわかってゾッとするよな…。怖すぎる、この映画さえ毒母の管理下に置かれてるんだよ…。
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