いの

ビデオドローム 4K ディレクターズカット版のいののレビュー・感想・評価

3.8
自分が脳内で勝手につくりあげたイメージだけど、クローネンバーグの作品は切れ味の鋭い狂気(&凶器)をスタイリッシュに描くというイメージがある。今作はスタイリッシュというよりは全体を通してB級感が漂っていてそれはそれで面白い。CRASHもそうだけど、欠損とエロティシズムは切っても切れない関係にあるのだろうか。男の人は女の人より穴が1つ足りないから、躯体の真ん中に穴を欲しちゃうのかしらね。その穴に手やブツを突っ込まれたりすることのカイカン? 主人公マックスは結局は自分の考えというものがなくて、その都度自分に向かって訴えかけてくるものに洗脳され言うとおりにしちゃうのだと思った。けど、それはマックスだけのことじゃなくて誰もがそうなのかもしれない。この作品も数年経たのちに繰り返しみたいと欲するのかどうか、そんな自分が楽しみでもある
いの

いの