いの

激戦ダンケルクのいののレビュー・感想・評価

激戦ダンケルク(1958年製作の映画)
3.7
ダンケルク漬けの最後は今作を鑑賞。部隊をはぐれた兵士数名が海岸にたどり着くまでが前半、たどり着いてからが後半。その話に、イギリスから海を渡って救出に向かう民間の船主たちの話が並走する。なぜダンケルクなのかが、イギリス視点からよく理解できる仕様となっていると思う。兵士たちが海岸を目指している道中での ドイツの爆撃機の映像は、実際の映像を取り入れたのではないかと思うほどリアルだった。


ノーランのダンケルクが音の映画でもあると思いはじめたら、今作の音のことが気になる。ドイツ軍による猛撃から逃げながら海岸を目指す兵士たちは、よく耳をすます。敵機が来る気配を感じ取れるかどうか。それが要だから。戦闘機の音に紛れて移動したりもする。


イギリス本国にいる民間人たちの多くは、この時点(1940年)ではまだ戦争に実感はなく、兵士たちとの認識の違いも浮き彫りになったりして、そういった視点もわかりやすかった。前半はやや緩慢、後半は緊張感がある展開だった。とにかく 鑑賞した日はずっとダンケルクで、なんかすごくわかった気がする!思い込みだとしてもそれでいい! 
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