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窓ぎわのトットちゃんのharuのレビュー・感想・評価

窓ぎわのトットちゃん(2023年製作の映画)
4.0
きみは本当は良い子なんだよ。

フッ軽すぎて小学校をクビになったトットちゃんは、トモエ学園に転校することに。あらゆる面で自由なトモエ学園をすっかり気に入ったトットちゃんは、器デカすぎな校長先生やクラスメイトの泰明ちゃんたちと楽しく学園生活を送るが、やがて彼らの日常に戦争の影響が出始める。

黒柳徹子の幼少期を描いた「窓ぎわのトットちゃん」のアニメ化。
原作は小学生の頃に読みましたが、ボットン便所以外ほぼ記憶にない状態で鑑賞。しかし見ているうちにいろいろ思い出しました。特に小林先生の名言…!小学生にして「お願いですから、退学してください!」と教師に頭を下げられるレベルのわんぱくな問題児を諭すのではなく、会ったその日に「きみは本当は良い子なんだよ」って言える大人…!(ちなみに私も小学生の頃に言われたことがある)しかしトットちゃんは多少落ち着きがなかったかもしれないけど、育ちの良さが出てるというか、両親も理解があり、おうちも裕福だったようだし、全く闇がなくて本当に良い子です。
さて原作が刊行してから40年以上経ってからのアニメ化。正直鑑賞前は今更?と思いましたが、今見て良かったと思いました。子どもの頃にはわからなかった大人の事情、そして大人視点での子どもたち。もうトモエ学園初日から涙が垂れる、垂れる…!泰明ちゃんとのエピソードはどれも当然泣くんですけど、泰明ちゃんママが息子の汚れた服を見て泣くところはかなりキます。
原作をまた読みたくなりました。トモエ学園、良い学校!
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