神と犬。
ある晩、警察に捕まった女装姿の半身不随の男。彼は精神科医エヴリンに自身の壮絶な生い立ちを話す。幼い頃、暴力的な父親により、犬小屋に閉じ込められていたダグラス。彼に愛情を注いでくれるのは、犬たちだけ。やがて犬小屋を出た彼は、生きるためにワンコたちと犯罪に手を染めていく。
リュック・ベッソンの新作。
ですが、原点回帰？思ったよりバイオレンスでもアクションでもなかったものの、ボロボロの女装姿でケイレブくんが登場するオープニングでガッチリ掴まれ、そのまま退屈することもなく最後まで見れちゃう勢いがありました。ストーリーはわかりやすいマイルドな「ジョーカー」って感じですが、ラストはあんまりよくわからず。でも「ま、いーか！」で終わらせられる感じです。
見どころは、とにかく有能すぎるワンコたち。悪いヤツを警察に通報したり、ケーキ作りをアシストしたり、生活費を稼いだりと、「賢〜い！」なんてレベルじゃない、もう完全なるプロ犬！そんな彼らを目線一つで従えるダグラス。絵面はヴィランですが、彼は悪人ではない。自分を捨てた母親を恨むこともなく、復讐や怒りもなく、ただあるがままを受け入れている。
観る前は正直リュック・ベッソンとケイレブ・ランドリー・ジョーンズ？って感じで、あんまり想像つかなかったんですが、良い組み合わせでした。
