スワット

ネクスト・ゴール・ウィンズのスワットのレビュー・感想・評価

3.7
2024年劇場鑑賞25本目 字幕鑑賞
2001年オセアニアW杯で”31-0”という屈辱的大敗を喫した米領サモアチームが2014年FIFAワールドカップで初勝利を収める迄を描くスポーツ・コメディドラマ。

監督・脚本にタイカ・ワイティティ、チームを勝利に導いたトーマス・ロンゲンをマイケル・ファスベンダーが演じ、エリザベス・モスやカイマナ、オスカー・ナイトリーも出演。

サッカーは通って来なかった人生なので、”31-0”なんて聞くと本当かよ!と思ってましたが、ホントのマジ話の様で。
野球でいう2005年日本シリーズ、ロッテ対阪神の”33-4”みたいな事なんかなと1人で納得していました。

タイカ・ワイティティも久しぶりだなと思いながら鑑賞しましたが、今回はコメディ要素は大人し目に、ドキュメンタリー風ドラマとして良質に仕上げておりました。
ただ、どうしてもボケたいのかストーリーテラー風の神父の風貌でちょくちょく登場し、タイカ・ワイティティの映画を観てるな〜と笑ってしまいました。
実話ベースであるので、結末はもちろん承知の上で、それまでの過程をどれだけ丁寧に作られているかで評価が分かれると思います。
ロンゲンとジャイヤ、タビタ会長との繋がりや親密度の表現は丁寧で良かったですが、その他の登場人物達は淡白に描かれていた印象。
ニッキー・サラプなんか、もう少し丁寧に描いた方がラストPK盛り上がったのでは?と少し残念。

しかし、サモアの景色やサモアに住む人々の人柄をこれでもかと映像で観せてくれたのでとても満足。チームが成長していくにつれて、段々と息の合っていく”シバタウ”に込み上げるものがありますね。
マイケル・ファスベンダーももちろんですが、ジャイヤを演じたカイマナがとても素晴らしかったです。

後パンフ内容が充実しており、こういうやつでいいのよ!と声を大にして言いたいです。
スワット

スワット