一見同じことの繰り返しに見える毎日にも微妙な機微の変化があり、生きることやありのままの日常にちゃんと豊かさがあることを気づかせてくれる作品。この映画を観て、今この瞬間を大事にしたいという思いが強くなった。
ほとんど言葉を発さずに、所作だけで観ている人を魅入らせる役所広司の演技は素晴らしかった。物語の中で具体的に語られることのない平山という男の人生を全て背負っているような振る舞いで、カンヌ国際映画祭の男優賞も納得の演技だった。
一方、脇を固める俳優陣の演技は自分には少し合わなかった…なんとなく外国の映画に出てくる日本人みたいな話し方な気がしてしまい若干自分にはノイズだった…
