マフィアに囮捜査で潜伏するFBI捜査官と、うだつの上がらないマフィアの友情を描いた作品。
ジョニーデップが仕事一筋故に家族や幸せから見放される寂しい男を、アルパチーノが出世レースから外れて人生を嘆いている寂寥感のある男をそれぞれ好演していて良かった。特にアルパチーノは、所々で情けない顔・振る舞いを見せる場面があり、強い哀愁が漂っていた。
レフティはどうしようもないヤクザだが、彼の嘆きや哀愁には同情と共感を感じざるを得ない説得力がある。悪事を働くマフィアも、大切な人を気に掛けたり、自分の人生を嘆いたりしながら生きる血の通った1人の人間なんだということを実感した。
