ピロシキ

落下の解剖学のピロシキのレビュー・感想・評価

落下の解剖学(2023年製作の映画)
3.5
よくできた法廷ドラマ。それも、たいした毒味のない、たいした風刺もない、ただのよくできた法廷ドラマ。その範囲を出なかったんだが、あれやこれを差し置いて何がそんなにパルムドールだったのか、あれやこれを差し置いて何がそんなに脚本賞だったのか、個人的にはいまいち釈然としない。よくできたドラマではあるのだけど、本当に。

この作品における功労者は、英語とフランス語を行ったり来たりするドイツ人の主演俳優ザンドラ・フラー、20年以上前の曲が大フィーチャーのラッパー50セント、そして見ていて心配になるレベルの大熱演を魅せつける、お犬さん(犬好き要注意)。正直、終始パンチには欠ける。いっそエンドロールでひたすらピーアイエムピー流してくれればよかった。もちろん、嫌がらせのような爆音で。
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