いやぁ、しみじみ良い映画だったなぁ。
ロシアのウクライナ侵攻が背景で起こっている、まさに今を舞台に、至って普通な主人公2人の日常と恋愛が描かれる。その描写は、観客である筆者の日常感と地続きであると同時に、とてもクラシカルな映像である。「デッドドントダイ」が流れてる映画がデジタル以前のクラシックな映画として成立してるの、凄えなと思った。
そういう枯れ葉に見るノスタルジーを刺激されると同時に、現代においてもそういったクラシックな日常や愛は成立するんだという事が伝わってくる、まさに今の映画だと感じた。
カラオケシーンがかなりあるのだが、あのシーンが2倍あってもいい。あの気怠い幸福感が身に沁みる。
