しゅん

ペナルティループのしゅんのレビュー・感想・評価

ペナルティループ(2024年製作の映画)
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管理統制とテクノロジーが願望を実現し、代わりに絶対的束縛を求める。そうした設定は荒木監督の前作『人数の町』と共通している。防護服のような仕事服と力の抜けた普段着の対比も同様。
若葉竜也と山下リオの恋愛関係とは別に、伊勢谷友介が二人の間にいる重要なファクターとなっている。そうした三人関係の見せ方が、この映画の魅力の多くを担っている。伊勢谷友介がとてもこい。紙コップのコーヒーに関わる繰り返しは、ずっと緊張感と心地よさがある。

車に乗っている時ほど無口になる。児童バスを追い越す時の感触がよい。
あと、若葉・山下両名が車に乗ってて、山下さんが車から降りるまでの切り返しがどちらの側からも二人とも映っているのがよかった。
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