ドラえもんと鬼太郎を響かせつつ、虚構との距離を虚構で描く。気づいたら、フィクションの人物たちに対して生き延びてほしいと願っている自分がいる。その分、絶対の友情を相対化する後半の展開も効く。
物語展開とカット割のスピード感と、井の頭線沿線の街の描写の細やかさがかなり良い組み合わせになっているはず。日常が壊れているのを、速度で表している。
昔浅野いにおの漫画の露悪性とドラマ作り相当苦手だったのに、今では素直に受け止めてる自分に少し驚く（観たのアニメだけど）。
主役二人の演技、さも当然のようによかった。『龍とそばかすの姫』のときも思った幾多りらの声優能力。
