スワヒリ亭こゆう

四月になれば彼女はのスワヒリ亭こゆうのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
2.6
映画を観終わって唖然としてしまいました。
コレって恋愛上級者なら理解出来るものなのか?
僕には何がどうなったのか、分からなかったですね…

前半からは凄く引き込まれました。2時間弱の映画ですがあっという間に終わったんです。
映画で藤代(佐藤健)が追い求める事には共感できました。
ストーリーは失踪した恋人・弥生(長澤まさみ)を探し求める話と大学時代の彼女・春(森七菜)との回想録です。

現在の藤代の元に春から手紙が届いて、写真が同封されているウユニ塩湖の写真です。
時を同じくして婚約者の弥生が失踪する。
愛とは何か?なぜ、彼女は去ったのか?
映画の前半部分は難解な問題提起をします。
それを観客は藤代と一緒に探っていくストーリーになっています。
藤代と弥生の関係を見つめ直しつつ、春との大学時代の思い出を巡っていく。
佐藤健さんは10年ぐらいの年齢差を自分で演じています。大学時代と10年後の精神科医。
この二つの時代を演じても違和感ないのは流石、佐藤健だなぁと思います。線が細くハンサムで無理な感じが一切しない。
それと男って大学生ぐらいになると、そこからは精神的な成長ってほぼないんでしょう。
彼が一人で演じ切ったのは本作の良いところですし、観やすさもありましたね。観やすさは大事な事だと思います。

春との恋愛が終わってしまったのは僕も理解出来るし、無理なく観れました。
ですが、弥生が失踪に至る経緯は想像出来ましたが、ラストが腑に落ちない。
というか最初に問題提起をした割に解決になったのかどうかも分からなかった。
愛を終わらせない方法は?

弥生が失踪してある場所にいるんです。コレもよく分からない。恋愛が難しい。
ゴダール、キューブリック、ヒッチコック、フェリーニ、ラース・フォン・トリアー全ての映画を完璧に理解出来る、この僕が恋愛ムズッ…
そもそも恋愛の問題なのか?原作の川村元気との相性の様な気もするなぁ。
川村元気の原作って知ってたら観に来なかった…
エンドロールで知りましたからね💦
恋愛という答えのない問いに誤魔化されたのかもしれません。
途中までは面白かったのに終盤で理解不能になってしまいました。