さとし

四月になれば彼女はのさとしのレビュー・感想・評価

四月になれば彼女は(2024年製作の映画)
3.3
これは原作を読んでしまった人には残念な内容でした。

映画としては一応成立してたのでそこは良かったんですが、原作を読んでしまったので、劇場に入る前にこのキャストであんなシーンやこんなシーンはどうするんだろうという期待がありました。しかし、終わった後に妙に裏切られたなという感じです。佐藤さんや長澤さんや森さんの演技は良かったです。竹ノ内さんなの父親も良かったです。ただ妹の純がもっと大きな役割を果たすはずだったのに映画版ではこの扱いはちょっと残念でした。ただでさえ1時間50分の間に詰め込みすぎだと感じていましたし7時間のオーデイオブックを2時間の映画にするのは難しかったでしょうね。でも、やっぱりあのシーンをどう扱うのか見たかっただけに俳優さんやスタッフにはもう少しリスクをイオ化してほしかったです。

具体的に言うと純と藤代の間でもっと絡むシーンがあったんです。原作で弥生が隣の部屋で寝てるかなんかでそんな中妹の純との絡みが合った記憶があります。しかし、純愛に拘りたかったのか俳優さんのイメージを傷つけたくなかったのか全くなかったです。あともう一つ言えば弥生がどうして前半で藤代の元を離れて行ったのかは見てる側はわかってるのに映画の登場人物が追いつくというか原因を突き止めるまで永遠とかかるのでそこは個人的に苦手でした。「ミッション インポッシブル デッドレコニング パート1」の時も言いましたが、登場人物たちと一緒になっていろいろと突き止めるからいいのであってこういう展開は個人的にはないなと思いました。

まあ、いい点より悪かった点の方が多いなって感じです。期待してただけに残念でした。
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