「四月になれば彼女は」
“愛を終わらせない方法は、手に入れないこと。“
ウユニ塩湖。
水面が鏡のように空を映す。
何処までも澄み切った青い空。
果てしなく続く白い世界。
それはまるで彼らの空っぽな心を表現している気がした。
そして、不器用で等身大な３人の物語がはじまる。
原作者と監督の組み合わせ。
原作は川村元気さん。
「君の名は。」や「怪物」などのプロデューサー業で有名だが、原作では「百花」や「億男」などを手がけている。
監督は山田智和さん。
「Lemon」や「マリーゴールド」などのミュージックビデオを手がけている。
この２人の相性が抜群で、川村元気さんの静かでスローペースな物語に、山田智和さんの美しい風景描写がマッチしていました。
タイトルの意味。
「四月になれば彼女は」
同名の曲でサイモン&ガーファンクルさんたちの「April Come She Will」がありますが、歌詞の内容が本編と合っていて、驚きました😲
もしかしたら、原作でこの曲のことについて言及されているかもしれませんね。
後、藤井風さんの主題歌「満ちてゆく」が映画の雰囲気や内容に合っていて、よかったです✨
因みに、「満ちてゆく」のミュージックビデオの方は監督の山田智和さんが手がけているので、ぜひ見てみてください。
これからの藤井風さんが楽しみですね♪
最後に、１０年間の愛の物語を現在と過去、日本と世界を交差しつつ、自然背景と共に描かれた今作「四月になれば彼女は」。
愛を得る。愛を失うといった恋愛映画はたくさん鑑賞してきましたが、愛がなくなってから探しに行く作品はとても新鮮な感じがしました。
恋愛経験が豊富ではないので、こういった映画の感想は難しいのですが、僕なりに愛を終わらせない方法を提示するとしたら、愛を終わらせない方法はたくさん、たくさん会話をして、愛を積み重ねていくことなのかなと思いました。
恋愛映画が好きな方や、大人な恋愛映画が好きな方、写真が好きな方はおすすめ‼️
〜あらすじ〜
四月、精神科医の藤代のもとに、初めての恋人の春から手紙が届いた。
ウユニ塩湖からの手紙には、瑞々しい恋の記憶が書かれていた。
だが藤代は一年後に結婚を決めていた。愛しているのかわからない恋人・弥生と。
失った恋に翻弄される１２か月がはじまる...。
2024-02 🌸
ここからネタバレあり・・・
最後の街並みの風景は彼らの心に何か埋まっていくのを感じました。
