日本でタイドラマブームが起きて3年余り。
様々なドラマで目にする俳優達のちょっと違った雰囲気が感じられる映画。
タイは格差社会で、今の現状から抜け出したいと願う少年達の物語。
中国への留学をかけて未来を切り開きたいケン（Bas）と親しい友人（Net）
麻薬のブローカー一味から抜けたい（Perth）
ストーリー的に暴力シーンが多くてかなりエグい。
映画ならではといった感じ。
ドラマは可愛い系の役が多いので、そういう意味では面白かった。
色合いもフィルムノワールっぽくて良い。
問題は脚本かな。
それぞれのバックグラウンドが分かりにくく、人間関係の結び付きも唐突。
高校生と麻薬の売人がすれ違っただけで、そこまでの共鳴関係になるのかが肝。
ケンと友人の結び付きは、友人が密かにケンに想いを寄せていた、そこは分かる。
でも、ラスト、それで良いのか？
とモヤモヤする。
全ての人がハッピーエンドではないとしても、犠牲が大きすぎて応援できない感じ。
ただ、タイの映画が日本で上映されるのは稀で、大ヒットした「バッド•ジーニアス」の監督とか出演者とか、何らかの売り文句が無いと配給が付かない。
GAGAさんには感謝。
