Jun潤

卒業 〜Tell the World I Love You〜のJun潤のレビュー・感想・評価

3.2
2023.08.29

予告を見て気になった作品。

タイで親友のタイの家に居候しているケンは、中国に留学するため、学校でタイとの関係を揶揄われながらも日々生活していた。
そんなある日の夜、ケンは麻薬グループの内輪揉めの現場に遭遇。
リンチに遭っていたボンを助け出すと、翌日から麻薬グループに追いかけ回されるようになってしまう。
ついにタイの兄が経営している店をめちゃくちゃにされてしまったケンを、ボンは自らのアジトへと招き、逃亡生活を共にする。
やがて運命共同体となっていくケンとボン、そしてタイもまたケンのことを案じていた。
それぞれが互いを大切に想う綺麗な友情は、やがて大きく歪んでいき一つの悲しい結末へと向かっていく。

これはどうだろうか??
個人的にはついついタイの視点に立ってしまい、あの結末だと完全にタイの脳は破壊されてしまったかのようにしか見えない。

作中の雰囲気もなんだかバラけていたような気がします。
青春友情ものなのか、性的マイノリティへの差別ものなのか、シュールコメディなのか、クライムアクションなのかサスペンスなのか。
ぶっちゃけどれにも当てはまるしどれもちゃんと成立していなかったものだから、どういう鑑賞体勢で臨めばいいのかがなかなかの悩みどころ。

途中ちょっと『東京リベンジャーズ』っぽいかな?と思いましたけど、個人的には先日レビューした個人的微妙作品である『Gメン』に雰囲気などが似ていて、監督・脚本陣がちゃんと機能していたら今作のようになるのかなとも思えてしまったり。
だけどそれでも完成度が担保されないのだから、なかなか難しいものです。
Jun潤

Jun潤