スワット

ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のスワットのレビュー・感想・評価

3.5
2024年 劇場鑑賞16本目 字幕鑑賞
監督・脚本共に今作品の主人公、ジャンヌ・デュ・バリューを演じるマイウェンが手掛けた18世紀のフランス・ベルサイユ宮殿を舞台に魅せる歴史的ドラマ作品。

ルイ15世にはジョニー・デップと復帰作に相応しい役を全編フランス語で演じており、長年のファンにとっては待ってましたと感涙するでしょう。鑑賞した際には昔からのジョニデファンであろう奥様方が多く、なんか男1人で観るの恥ずかしいなと思ったのをここで吐露しておきます。

史実を元にした作品であることから、ストーリーや展開にはさほど驚きもなく淡々と進んで行った印象。
自分が勘違いしてましたが、ジャンヌがベルサイユでどの様に成り上がっていった過程を中心に描かれていくと思っていたので、こんな愛と憎悪、人間の醜悪な側面をありのままに見せてくる作品に仕上がっていたことに終始圧倒されてしまった。同時に求めていたものとは違うことでもあるのだけれども…
ここは鑑賞側の好みの問題ですね。

目を見張るのはやはり実際の建造物を使用して撮影された宮殿のシーン。
忠実に再現された服飾や様式美も相まって、壮大で美麗、とにかく言葉には表せない程の映像美体験に魅入ってしまったことは確かです。
どうやらCHANELも服飾には監修してるようで納得の出来。

個人的にはジャンヌとルイ15世の愛の物語よりも、ジャンヌとバンジャマン・ラヴェルネ演じるラ・ボルドとの教授を携えた師弟関係、ルイ15世とラ・ボルドとの信頼を超えた友人関係に涙してしまいました。

こういったフランス革命時代やベルサイユを元にした作品は『ベルサイユの薔薇』や昔連載していた漫画作品の『イノサン』しか通ってないので知識は乏しいですが、事前情報なしでも気軽に観れる愛の作品として上質でした。

10代の頃のジャンヌが美し過ぎた事から、マイウェンのコレジャナイ感が序盤で露呈してしまっていましたね…
本当にあの女優さん誰?!
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