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ジャンヌ・デュ・バリー 国王最期の愛人のskm818のレビュー・感想・評価

3.7
ルイ15世の最後の寵妃デュバリー夫人の人生。貧しい生まれのジャンヌは料理人をしている母の雇い主から可愛がられて修道院で教育を受けるが、結局高級娼婦になって娼館にいたところ、デュバリー伯爵に気に入られて息子の家庭教師に。勧められて王宮で王に御目通りしたところ気に入られて愛妾に、という流れ。庶民の出ということもあって敵も多かったらしい。三婆(といってもルイ15世の娘なのだから40代くらいと思われる)凄すぎ。でも王の腹心のラボルドはじめ、身近にいる人たちは彼女を理解し丁寧に接してくれる。その価値のある気立てのいい女性として描かれている。宮中に移ってからも世話になった人たちを忘れず仲良くしてるのもいいし、宮殿がちゃんと生活している場として描かれていたのもよかった。ジャンヌが何かするたびにいちいち皆がどよめいてる様子とかさー。ああそうだっただろうなという感じ。こういう日常だったんだなと思う。鬘もいつもつけているわけじゃないんだよな。マリーアントワネットも可愛らしく、でも考えなしで、こういう人だったんだろうな感。話自体は人生のある時期をざっとなぞった感じなのだが、こういう映画、昔のことを想像するのにすごくたすかる。ジョニーデップのルイ15世も存在感があってよかった。
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