ミヤザキタケル

犯罪都市 NO WAY OUTのミヤザキタケルのレビュー・感想・評価

犯罪都市 NO WAY OUT(2023年製作の映画)
3.5
その丸太のような剛腕ひとつで何もかもをねじ伏せていくスタイルや爽快感、合間合間でのコメディ描写、各回毎の目を引く強敵の存在など、シリーズものとしてのフォーマットが確立されたように感じられる『犯罪都市』シリーズ。

3作目となる今回は、マブリーを拝めるだけで満足できる部分もあるし、青木崇高のヤクザっぷりもたまらなかったのだけど、やはり1作目こそが至高…。そんな風に思ってしまう自分がいる。これはもう好みの問題でしかないのかもしれないけれど、オリジナルストーリー且つ監督が変わってからのエンタメ色強めな2作目3作目よりも、実際の事件を下地にしていた分の重みか、監督を務めたカン・ユンソンの手腕による恩恵か、骨太なドラマを内包していた1作目の方がたまらなくシビれた。あの感覚を続編にも追い求めてしまうため、どこか物足りなく感じてしまっているのだろう。

あなたはどっち派?