ミヤザキタケルさんの映画レビュー・感想・評価

ミヤザキタケル

ミヤザキタケル

映画(112)
ドラマ(0)
アニメ(0)
  • List view
  • Grid view

森の中のレストラン(2022年製作の映画)

3.5

「死」や「自死」との向き合い方は人それぞれに異なるが、時にその選択を“否定”されないことで報われる命もあるのかもしれないと、声にできない心の叫びを誰かが拾い上げてあげないと救われない命があることを、今>>続きを読む

桜色の風が咲く(2022年製作の映画)

3.5

繰り返しの日常の中では知り得ぬことや感じ得ぬこと。それらに触れさせ、数多の感情を湧き起こし、人生の可能性を示してくれるのが映画の醍醐味のひとつであると思うのだが、本作にはその醍醐味がたっぷりと詰まって>>続きを読む

NOPE/ノープ(2022年製作の映画)

3.5

このレビューはネタバレを含みます

かつて白人が黒人を使役していたかのように扱われるチンパンジー。そのチンパンジーが人間に一矢報いる様は、さながら黒人が白人に反旗を翻すかのよう。そして、その被害に遭うのは白人のみで、アジア人は対象外。>>続きを読む

窓辺にて(2022年製作の映画)

4.1

誰もが考えていそうだけど、答えが出せなかったり、そもそも明確な答えなどありはしなかったり、宙ぶらりんにしてしまいそうな心の機微や葛藤。それらをありのまま、極めて純度高く表現できてしまうのが今泉監督のス>>続きを読む

ドライビング・バニー(2021年製作の映画)

3.7

我が子と暮らしたいだけなのに、そこに愛はあるはずなのに、世の中の仕組みや規範に則することができず、つまはじきにされてしまう。希望はどこにあるのか。救済は訪れるのか。無論、確証なんて得られやしない。でも>>続きを読む

声/姿なき犯罪者(2021年製作の映画)

4.0

巨大振り込め詐欺組織へ潜入する元麻薬捜査官。被害に遭った妻と仲間たちのため、危険を顧みず奮闘する男の勇気に、現役を退いてもなお卓越したスキルを持ち合わせているプロフェッショナルさに、主人公ソジュンを演>>続きを読む

ハウ(2022年製作の映画)

1.5

「もしかしたら」「今回こそは」と思って観に来たのだけど、案の定の出来でガッカリ…。『ジョゼと虎と魚たち』や『メゾン・ド・ヒミコ』の頃のような質の作品を創り出すのはもう難しいのだろうか、犬童さん。

>>続きを読む

ONE PIECE FILM RED(2022年製作の映画)

1.8

監督が「コードギアス」の谷口さん!!!ということで大期待していたのだけど…。あれ、めちゃくちゃ微妙…だったよね?テンポ悪いし、ツッコミどころ満載だし、STAMPEDEの時同様とんだ期待ハズレ。ガッカリ>>続きを読む

グレイマン(2022年製作の映画)

3.6

クリス・エヴァンスに超人(スーパーソルジャー)をディスらせたりと、ユーモアに富んでいる点が良かった。後、この手の作品は劇場の大きなスクリーンで観させて欲しい(観ました)。

川っぺりムコリッタ(2021年製作の映画)

4.2

生きることは働くこと、生きることは食べること、生きることは関わること、生きることは悼むこと。そんな当たり前だけど忘れてしまいがちな一つひとつの営みを強く実感させてくれる、太陽のようにあたたかな映画。心>>続きを読む

秘密の森の、その向こう(2021年製作の映画)

4.0

「若き日の親に出会う」という設定自体に目新しさはないが、注力して描いているのはタイムスリップではなく、登場人物たちの中で揺れ動いている“感情”。その現象が起きた理由や理屈などは最早どうでも良く、映し出>>続きを読む

サバカン SABAKAN(2022年製作の映画)

3.5

子どもの頃に感じていた不自由さ。大人になればどれもこれも容易いことに感じられるが、あの頃の不自由さこそが“自由”であったのかもしれない。一夏を共に過ごす少年たちの友情に、物事を複雑にしてしまっているの>>続きを読む

ミーティング・ザ・ビートルズ・イン・インド(2020年製作の映画)

3.3

かつてインド滞在中のビートルズと同じ時を過ごした本作の監督が語る、ビートルズの面々の素顔や瞑想がもたらす恩恵。関係者たちによって語られる逸話の数々。

「瞑想」「インド」「ビートルズ」「デヴィッド・リ
>>続きを読む

LAMB/ラム(2021年製作の映画)

4.2

それは天が与えし恵みか、はたまた試練か。人里離れた山間部で暮らす羊飼いの夫婦の元に舞い降りた一人(匹)の子羊・アダ。その小さな命を巡り揺れ動いていく夫婦の心模様が、広大な自然が、生命の息吹が、目にする>>続きを読む

オルガの翼(2021年製作の映画)

4.0

まだ見ぬ感覚や価値観を垣間見、他国や自国の歴史に触れる機会、他者の心に寄り添うキッカケが、映画の世界には無数に溢れている。その力を大いに宿した『オルガの翼』という作品に出逢うことができて本当に良かった>>続きを読む

人質 韓国トップスター誘拐事件(2021年製作の映画)

3.8

韓国の名優ファン・ジョンミンがファン・ジョンミン役を演じるという、もうそれだけで期待値MAXの作品!演技力で窮地を脱しようとする俳優、極悪非道な誘拐犯、地道に捜査を続ける警察、ジョンミンの誘拐を巡り繰>>続きを読む

炎のデス・ポリス(2021年製作の映画)

3.5

砂漠の小さな警察署を舞台に、実直な女性警官・命を狙われる詐欺師・凄腕の殺し屋たちによって繰り広げられるサバイバル。駆け引き・騙し合い・銃撃戦、息つく暇もない怒涛の展開のオンパレードは、劇場でビールでも>>続きを読む

X エックス(2022年製作の映画)

3.5

ポルノ映画の撮影に訪れた3組の男女が、ロケ地の家主である老夫婦と繰り広げる恐怖の一日。定番的なスリラー描写の連続ながらも、誰もが直面するであろう「若さ」や「老い」をテーマにしている点が、他のホラー作品>>続きを読む

メタモルフォーゼの縁側(2022年製作の映画)

3.5

小学生の頃、「魔法騎士レイアース」を見るのが恥ずかしかったこと。中学生の頃、「カードキャプターさくら」や「だぁ!だぁ!だぁ!」をひっそり見てたこと。「らんま1/2」を見て水に濡れると女になっちゃう体質>>続きを読む

わたしは最悪。(2021年製作の映画)

4.0

彼女が最悪なら、僕もきっと最悪だし、あなたもきっと最悪。でも、それが人なのだと思うし、最悪な自分を知っているからこそ、より良き自分を追い求められるんじゃないだろうか。

『わたしは最悪。』良い作品でし
>>続きを読む

こちらあみ子(2022年製作の映画)

3.9

まだ幼く、善悪の区別もつかず、何にでも不思議を探し出すことができていたあの頃の感覚がじわじわとよみがえった。同時に、そのままでいることが許されず、適応できなければつまはじきにされてしまう世界に否応なく>>続きを読む

ザ・ロストシティ(2022年製作の映画)

3.3

超豪華キャスト共演による緊張感ゼロのゆるゆるB級アドベンチャー。予告編から読み取れる想定を、上回ることもなければ下回りもしない丁度良さ。ブラピの使い方がめちゃくちゃ贅沢なのがとにかく最高だった。何を観>>続きを読む

トップガン マーヴェリック(2022年製作の映画)

3.5

基本的には楽しめるし、前作に思い入れのある方にとっては胸熱要素てんこ盛り。

ただ、かつての相棒の息子・ルースターとの確執、その雪解けをもう少しだけ丁寧に描いていて欲しかった。肝心要の部分を端折って描
>>続きを読む

シン・ウルトラマン(2022年製作の映画)

3.3

あの台詞言ってます感だったり、エヴァのキャラクターのテンポや言い回しに寄せ過ぎておかしなことになっているの、もう少し何とかならなかったのかな。

初代ウルトラマンのエピソードや登場怪獣を踏襲しつつ、新
>>続きを読む

リコリス・ピザ(2021年製作の映画)

3.9

自分の本当の気持ちって、実は意外と分からない。あらゆる経験、失敗や成功を経た果てに、より鮮明に、より自覚的になっていく。70年代のハリウッド近郊を舞台に、実在した人物をモデルとした登場人物たちが繰り広>>続きを読む

冬薔薇(2022年製作の映画)

4.0

阪本順治監督最新作『冬薔薇』、骨太で力強い良い作品でした。最近ピンとくる作品にあまり出逢えていなかったのだけど、ようやく巡り逢えた。こういう作品との出逢いを僕は待ち望んでいた。

主演の伊藤健太郎くん
>>続きを読む

オードリー・ヘプバーン(2020年製作の映画)

3.8

俳優としてのオードリー・ヘプバーンではなく、ひとりの人間としての彼女を、僕たちと何ら変わらぬ存在であったことを、尊敬に値するその人間性を知ることのできるドキュメンタリー。愛に飢え、愛を求め、愛を与え、>>続きを読む

アネット(2021年製作の映画)

4.0

第74回カンヌ国際映画祭で監督賞を受賞したレオス・カラックス最新作。ショービズ界に漂う光と闇、渦巻く憎悪に焦燥、気まぐれに向けられる善意と悪意。そんな荒波に飲み込まれ蝕まれていく男と、そんな荒波の中で>>続きを読む

カモン カモン(2021年製作の映画)

4.1

子どもと接することの難しさ
子どもと接することの尊さ

大人になった今現在のこと
かつて自分も子どもであったこと
これから先の未来のこと

他者と深く関わること
自分や大切な人のこと
生きていくという
>>続きを読む

こんにちは、私のお母さん(2021年製作の映画)

3.9

途中まで「ツッコミどころ満載だなぁ。」とか、「根底にあるのは親に対する想いなのが一応分かるから、見てはいられるなぁ。」なんて思いながら見ていたのだけど、結果的に大泣き。とても心を揺さぶられた。エンドロ>>続きを読む

ハウス・オブ・グッチ(2021年製作の映画)

3.8

たとえそれが自身で築いたものでなくとも、新たに芽生えた選択肢があるのなら、人は試さずにはいられない。手にした力の根源を見誤り、己を過信し、増長した果てに辿り着く結末に、キツく戒められた。グッチのお家騒>>続きを読む

コーダ あいのうた(2021年製作の映画)

4.0

フランス映画『エール!』のリメイク作ということもあり、「内容分かってるしな…」と観るのを渋っていたけど、そこにちゃんとドラマがあれば、心の揺らぎを感じさせてくれたのなら、どんな作品であれ、何度観たとて>>続きを読む

ちょっと思い出しただけ(2022年製作の映画)

4.0

自分の感覚では「ちょっと」思い出しただけだし、刹那的な心の揺らぎでしかないのも確かなのだけど、その「ちょっと」には膨大な想いが凝縮されているわけで、瞬時に記憶が呼び起こされてしまう程には刻まれているわ>>続きを読む

スティルウォーター(2021年製作の映画)

3.9

殺人容疑で投獄された娘の無実を証明すべく、異国の地で奔走する不器用な父親の物語。

説明描写も最低限で、地味な序盤の描き方を退屈に感じる人もいるかもしれないが、その地道で丁寧な人間の描き方が途中から猛
>>続きを読む

ディア・エヴァン・ハンセン(2021年製作の映画)

2.5

感動ポルノじゃーん!と感じられ、引いてしまった。もっと描き方があったんじゃなかろうか。楽曲が魅力的なだけにもったいない。

>|