なんとなく都内に出る気力も無く、近所の美容院を予約してたので髪切ってもらってから近所のシネコンへ行きティム・バートンと黒沢清を観た。それからスーパーで食糧買い出し。すべて近所で事足りるのはありがたいことだ。『カイロの紫のバラ』でミア・ファローがいつも仕事帰りに映画を観て帰る。それをやるには近所に映画館があることと映画料金が安いことに加え、映画観る余裕がある勤務時間が必要だな。ミア・ファローは帰宅するとろくでなし夫が待ってるけど。
途中までは家族愛とティーネイジドリームかよと思ったらやはりそこはティム・バートンだった。ジェナ・オルテガが好きになった男の子の部屋で流れる曲がマジー・スターとシガー・ロスかぁという直後にその曲がかかってる意味が明かされる。
まあしかし内容云々よりもティム・バートンがメジャーで実績を残しつつスポイルされてないこと(本作ではディズニーを軽くディスる台詞も)もすごいし『ビートルジュース』当時の役者が同じ役をできてよかったねぇと感慨深いものがある。そういうバンド再結成みたいのはいくらでもあるけど、自分が歳とったせいか時間の厚みみたいなものを超えてまた邂逅した、というのがやっぱりすごいことだなと最近思う。何よりウィノナ・ライダーが、これまで色々あったけど当時と地続きのような役で出てくれてよかったなぁと勝手に感慨深い。この人はこういう役がやっぱり似合うよねという点ではモニカ・ベルッチはやはりゴスがよく似合って見目麗しい。(『ミス・ペレグリン』のエヴァ・グリーンもゴスがとても似合ってたのでもっとああいう役をやってほしい)ジェナ・オルテガもゴスが合うなと思ったらウェンズデー役を演じた人なんですね。